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映画「明日へ」12月・橋本上映!戦争は罪悪である

第二次世界大戦中、反戦平和を訴えた僧侶の姿を描いた「明日へ~戦争は罪悪である~」(藤嘉行監督)が12月7日(土)、和歌山県橋本市高野口町向島136の同市産業文化会館で上映される。橋本・伊都地方の宗教・教育・行政・企業関係者らでつくる同実行委員会が主催。委員長で同市岸上の真宗大谷派・徳明寺の木全満知子(きまた・まちこ)住職は「ぜひ、ご覧になり、戦争と平和について考えてほしい」と呼びかけている。
映画は太平洋戦争中、特高警察に逮捕されながらも、反戦平和思想を貫いた僧侶の実話を基にした物語。
98歳の元落語家・金山亭我楽こと尾藤純次(岡本富士太)が、世話になっている老人ホームで、平成27年(2015)秋、安保法制に反対する国会前デモをテレビニュースで見た時、昔、落語家への道を開いてくれた恩人・杉原良善住職(中原丈雄)のことを思い出す。
東京で落語家になった20歳の純次(小倉レイ)が出征の日を迎え、故郷の瀬戸内海の小島で出陣式に臨んだ際、良善住職は突然、「戦争は罪悪で人類に対する敵、すぐにでも止めたほうがええ」「逃げて帰って来い、人殺しはするな」と話し、順次たちを驚かせる。ストーリーはそこから深まる。
同実行委員会の富岡嬉子(とみおか・よしこ)事務局長や植西祥司(うえにし・しょうじ)局次長らは、これまで橋本・伊都地方での「憲法9条まつり」開催に力を入れてきたが、今回はこの映画の反戦物語に感銘を受けて賛同者と奔走、橋本・伊都1市3町の市町長をはじめ、教育、行政、企業関係者ら計35人の推薦を得て、上映することが決まった。
木全・実行委員長は「いよいよ衆参憲法審査会で、憲法改正に向けて、審議が始まろうとしています。戦後74年、戦争による犠牲者を一人も出さなかった日本ですが、今、大きな岐路に立っています。子供や孫たちに、戦争のない平和な世の中を残したいとの思いから、この映画の上映を企画しました」と訴えている。
12月7日(土)午後1時開場、同2時開演。入場券は大人1000円、中学・高校生500円。会場は約700席で、すでに350席分が売れている。問い合わせは富岡・事務局長(090・1247・0698)か植西・事務局次長(090・4302・1532)へ。
写真(上)は映画「明日へ~戦争は罪悪である~」をアピールする木全・実行委員長。写真(中)は会場の橋本市産業文化会館。写真(下)は素敵な映画のチラシ。


更新日:2019年11月21日 木曜日 00:00

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