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高野山麓世界遺産アクセスバス運行♪社寺巡り楽しく
高野山真言宗総本山・金剛峯寺や、丹生都比売(にうつひめ)神社など、橋本・伊都地方の観光スポットを周遊できる「高野山麓世界遺産アクセスバス」が、9月14日~11月30日の土曜・日曜・祝日に運行される。
今年は同神社仏閣などの「紀伊山地の霊場と参詣道」が世界遺産に登録されて15周年に当たり、同アクセスバスの利便性を生かした「語り部と歩く 世界遺産・町石道」や「高野山麓 世界遺産写真展」なども開かれる。
高野山・壇上伽藍(だんじょうがらん)には真言密教のシンボル・根本大塔、奥の院には開祖・弘法大師(空海)が入定している御廟(ごびょう)があり、天野盆地には空海に神領・高野山を貸与した丹生都比売大神を祀る丹生都比売神社がある。
高野山麓には空海の御母堂を祀る別格本山女人高野・慈尊院があり、そこから同神社などを経て高野山大門に通じる高野参詣・町石道が続くなど、有名社寺と美しい山河が織り成している。
そこで、橋本市とかつらぎ、九度山、高野各町と伊都振興局でつくる橋本・伊都広域観光協議会は平成29年(2017)、「秋の行楽シーズンを楽しんでもらおう」とアクセスバスを企画。南海りんかんバスが期間限定で特別運行して今年で3回目となる。
お得なクーポン付き1日乗車券「高野山麓世界遺産ぐるっとパス」の内訳は▽A券=JR・南海橋本駅前~丹生都比売神社前の往復券▽B券=奥の院前~丹生都比売神社前の往復券▽C券=橋本駅前~奥の院前の片道券はいずれも大人1200円、小人600円。▽S券=高野山内1日券付き橋本駅前~高野山内の片道券は大人1500円、小人750円。
同観光協議会は「区間利用よりも断然お得です」「途中下車が可能で、いろんなところを観光できます(但し、再乗車は運行方向に限る)」「施設割引や記念品がもらえるクーポン付き」としている。
販売場所はバス車内、南海りんかんバス高野山営業所、はしもと広域観光案内所、高野山宿坊協会。詳細情報は「高野山麓世界遺産アクセスバス」でネット検索すればOK。
問い合わせは橋本・伊都観光協議会(電話=0736・33・4909)、バスについては南海りんかんバス橋本営業所(電話=0736・32・0779)。
「語り部と歩く 世界遺産・町石道」は▽慈尊院~丹生都比売神社=9月14日(土)、同29日(日)▽丹生都比売神社~矢立=10月12日(土)、同20日(日)▽矢立~高野山=11月10日(日)、同23日(土)。
所用時間は各コース約3・5時間程度。料金は各コース4000円(集合場所までの交通費は自己負担)。定員は各コース15人。実施日の10日前までに要予約。問い合わせ・申込み=高野山麓ツーリズムビューロー(電話0736・33・3922、FAX0736・33・3984)。
「高野山麓 世界遺産写真展」は9月2日~同17日、和歌山市本町2丁目1のフォルテワジマ2階展示スペースで開催。観光スポットが写真で紹介される。入場無料。
写真(上)は昨年の高野山麓世界遺産アクセスバス運行初日に丹生都比売神社の神職からお祓いを受ける参拝・観光客の皆さん。写真(中)は昨秋の壇上伽藍・根本大塔をバックに色づく紅葉。写真(下)は昨秋の西行法師生誕900年を偲ぶ「献香・献茶式」当日の丹生都比売神社の風景=いずれも本紙掲載・記録写真。