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初秋の高野山に紫陽花?!下界と5度差~涼しげに
和歌山県高野町の世界遺産・高野山(標高約850メートル)で、初秋なのに梅雨シーズンの紫陽花(あじさい)が咲いて、「さすがに高野山、下界とは違うね」と参拝・観光客を驚かせている。
舞台は壇上伽藍の国宝・不動堂の裏の蓮池(はすいけ)のほとり。高野山の気温は下界より5度前後低い。そこで紫陽花、詳しくは沢紫陽花(さわあじさい)が、淡青紫色(たんせいししょく)の花を開いて、木陰の風にそよいでいた。
参拝・観光客の多くは、高野山真言宗総本山・金剛峯寺から、根本大塔や金堂、御影堂などを巡って、蓮池の輪橋(りんきょう)を渡る。
たまたま不動堂の裏で、この沢紫陽花に出会うと、「やっぱり雲上の高野山、桜や紫陽花などの開花は遅く、紅葉シーズンは早い」と呟きながら、スマホ撮影を楽しんでいた。
すぐ近くの高野山・霊宝館では、最古級の木造漆箔(しっぱく)・大日如来坐像や、木製・五輪塔(ごりんとう)などを紹介する、第40回大宝蔵展「高野山の名宝~きらめく漆工(しっこう)の美~」(~10月6日)が開かれている。
開館時間は午前8時30分~午後5時30分(入館は午後午後5時まで)。拝観料は一般600円、高校・大学生350円、小中学生250円。問い合わせは同館(電話=0736・56・2029)へ。
写真(上)は蓮池のほとりに咲いた沢紫陽花=向こうは朱色の中門。写真(中)は高野山霊宝館で展示中の重文・大日如来坐像。写真(下)は国宝・不動堂裏の池畔に咲いた沢紫陽花=向こうは蓮池の輪橋を渡る人たち。
更新日:2019年8月18日 日曜日 00:00