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二天像にセミ&トンボ♪立秋の高野山~木陰は涼しく

世界遺産・高野山(和歌山県高野町)は、立秋の日の8月8日、壇上伽藍・中門(だんじょうがらん・ちゅうもん)に祀られた広目天像(こうもくてんぞう)の胸のセミ(蝉)や、増長天像(ぞうちょうてんぞう)の胸のトンボ(蜻蛉)の彫像が、それぞれ下界よりも一足早く、秋の訪れを感じさせている。
中門は弘仁10年(819)に創建され、再三火災に遭って、天保14年(1843)に焼失後、そのままになっていたが、同27年(2015)の高野山開創1200年記念大法会に再建された。
中門には古い多聞天像(たもんてんぞう)と持国天像(じこくてんぞう)、新造の増長天像と広目天像の四天王像が安置されている。
このうち広目天像の胸のセミの彫像は「セミの鳴き声から、その気迫を感じてもらおう」と創作され、増長天像の胸のトンボの彫像は「悪を許さず飛ぼうという姿」が表現されている。
この日の高野山は、青空に白雲が流れるものの、正午頃の最高気温は28度で、下界よりも5度前後低く、木陰では涼風が吹いて、とても心地いい。
中門に立ち、広目天像と増長天像のセミ&トンボを見上げると、確かに四方八方から、蝉の声が沸き立っていて、いままさにトンボの飛翔も見られそう。
国内外から訪れた参拝・観光客の中には、金剛峯寺から蛇腹道(じゃばらみち)を歩き、金堂や根本大塔、御影堂などを巡り、珍しい中門のセミ&トンボの彫像を見上げて、高野山の奥深さを感じている様子だった。
写真(上)は広目天像のセミの彫像。(中)は壇上伽藍の蛇腹道を巡る参拝・観光客たち。写真(下)は増長天像のトンボの彫像。写真


更新日:2019年8月9日 金曜日 00:00

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