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高野の大滝・護摩滝♪音響も涼しく観光スポットに

和歌山県高野町大滝地区にある、大滝(おおたき)と護摩滝(ごまたき)が、梅雨曇りの中、真っ白な瀑布となり、涼しい音響を上げて、訪れるカメラマンや観光客らを喜ばせている。
ここは世界遺産・高野山と熊野本宮大社を結ぶ「小辺路(こへじ)」の高野山側で、高野龍神スカイラインの近く。大滝は高野山の水を集める御殿川、護摩滝は近くの支流・瀬川にある。
道路わきの観覧地に立つと、ほぼ目線の高さに御殿川が見え、水流が岩々を縫ってきたかと思うと、断崖から次々と落下、約10メートル下の滝壺で激しくしぶく。
これに合流する瀬川は、すぐ近くにあり、瀬川の橋上に立つと、目鼻先の木陰に護摩滝が見える。こちらは急勾配の岩場を、力強く洗うように水流が跳ねて、小さな滝壺は静かで、底まで澄み切っている。
紀伊続風土記には、大滝の「水の落ちるところの岩に弘法大師不動像を刻む」と記され、護摩滝も弘法大師が護摩を焚き、蛇を竹箒(たけぼうき)で滝壺に封じ込めたと伝わり、聖域を感じさせる。
これら大滝や護摩滝などの清流は、やがて有田川に合流。大海に出て魚を活かし、ふたたび雲、雨、川となり、紀伊山地を潤すことになる。
フォトライター・北森久雄(きたもり・ひさお)さんは「写真撮影もいいが、ここの大滝、護摩滝は、じっくりと歴史を感じさせ、撮った動画の音も素晴らしい」と話していた。
写真(上、中)は高野山の水を集めてきた大滝の風景。写真(下)は緑陰を走る護摩滝。


更新日:2019年7月11日 木曜日 00:00

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