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南極の氷!手触りも楽しく~自衛隊贈呈・児童ら感激
南極の昭和基地から、第60次南極地域観測協力隊・砕氷艦「しらせ」の持ち帰った氷が、7月4日、自衛隊和歌山地方協力本部橋本地域事務所=米澤慶一(よねざわ・けいいち)所長=から、和歌山県橋本市立応其小学校=辻脇昌義(つじわき・まさよし)校長=に贈られ、全校児童約280人が自衛隊員から「南極の氷」について学んだ。
児童らは同小学校体育館に集合。陸上・海上自衛隊員計3人が、卓上に約15~20センチ角の「南極の氷」1個と、3センチ程度に砕いた氷入りコップ10個を用意した。
米澤所長(1等陸尉)は、スクリーンで砕氷艦「しらせ」などを映像紹介しながら、「南極の氷は降り積もった雪が、自らの重みで固まったもの」「その氷の中には、1万年~10万年前の空気が閉じ込められ、泡のように見える」「南極は地球の氷の9割を占める」「解けると低い陸地は水没する」などと説明、温暖化など「地球環境については、皆さんで勉強してください」と話した。
この後、児童らは南極の氷を両手で触ったり、耳を当てて、氷の溶ける音を聴いたり、鼻を近づけたり。とても興味深そう。順番待ちの児童らもワクワクした表情。
6年生の木村碧(きむら・あお)さん(11)は「氷がつるつるして冷たかった。近づくと、匂いは水だったけど、音はパチパチと不思議な感じだった」と話した。
辻脇校長は「自衛隊のお陰で、子供たちの貴重な体験になりました」と謝辞。子供たちと一緒に礼を述べていた。
写真(上)は南極の氷に手で触れて大喜びの児童たち=橋本市立応其小学校体育館で。写真(中、下)は南極の氷に耳を当ててパチパトという音を聞く児童たち。
更新日:2019年7月5日 金曜日 00:00