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お彼岸の朝霞、山河を包む♪午後の空は飛行機雲も
和歌山県橋本・伊都地方は「彼岸の入り」の3月18日朝、まちも山河も、まっ白な霜とふかい霞におおわれ、午後は青空に飛行機雲が生まれた。ふる里の墓参者らは、自然の大らかさを感じながら、続々と先祖供養に訪れていた。
この日の橋本市の最低気温は午前6時の0度と底冷えしたが、午後3時の最高気温は14度まで急上昇。風はほとんど無風に近かった。
南海高野線・紀の川鉄橋は、水流とともに霞につつまれ、二つ目玉のようなライトをつけた電車が、濃い霞の中から颯爽とあらわれると、川岸の木々から野鳥の影が一斉に飛び立つ。
山の斜面の柿畑や、山すその休耕田などでは、下草に霜が積もって、夜明けとともに輝く。ゆっくり昇ってくる太陽は、霞を通して大輪となり、たちまち家々や並木道を影絵にした。
昼頃には、旅客機の機影が、白梅の空を真っすぐに進むと、まるで鴨が水尾を引くように、飛行機雲が描かれてゆき、平成最後の近代的な「お彼岸」を感じさせる。
大規模級の古佐田墓地や東家墓地では、多くの家族連れらが、綺麗な供花を手に手に墓参。丁寧に墓石を洗い、逸品の線香をあげ、心静かに手を合わせていた。
今年は3月21日(木・祝)が「彼岸の中日」(春分の日)で、同24日(日)が「彼岸明け」である。
写真(上)は深い霞の中から現れる電車=南海高野線・紀の川鉄橋で。写真(中)は大きく丸く見える朝の太陽=南海・林間田園都市駅近くの住宅地・並木道から。
更新日:2019年3月19日 火曜日 00:00