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山河の絶景迫る♪フルーツライン2・1キロ開通
和歌山県橋本・伊都地方で進められている「紀の川フルーツライン」(広域農道)の延伸工事で、かつらぎ町三谷~教良寺間(2・1キロ)が開通した。これで「九度山 柿の郷大橋」の西側~かつらぎ町三谷間(約10キロ)を快走できるようになった。同フルーツラインは、紀州連山の中腹を走り、北側の紀の川流域の町並みをパノラマ状に展望できる。とくに大阪など都市部の人々には「最高のドライブコース」として喜ばれそう。
伊都振興局都市建設部の説明によると、同フルーツラインは橋本市清水の紀の川・橋本高野橋南側~かつらぎ町西渋田間18キロで、道路幅は約6・5メートル、上下各1車線。
ほとんど開通しているが、昨年完成した「九度山 柿の郷大橋」の両端では、道路の取り付け工事、かつらぎ町西渋田付近でも道路建設中で、今年度完成を目指している。これが開通すれば、清水~西渋田間を颯爽と走れることになる。
同フルーツラインは国城山や雨引山などの山腹を大きく曲線を描きながら走行。例えば清水を出発して、三谷方面へ向かうと、北側の眼下には紀の川が大きくうねり、葛城山系の山裾を京奈和自動車道、その手前をJR和歌山線が走る。紀の川流域では、織物のまち高野口町や、フルーツのまちかつらぎ町、万葉の里の「妹背(いもせ)の山」(背の山・妹の山)などが、ジオラマ状にひろがる。
今年度中に予定通り「九度山 柿の郷大橋」の取り付け工事、西渋田付近の道路建設工事が完成すれば、京奈和自動車道と同じく便利になり、交通量はどっと増えそう。
伊都振興局の新谷垣内真琴(しんやがいと・まこと)局長は「とても景色がいいので、便利さだけでなく、四季折々、ドライブを楽しんでもらえそう」と話している。
写真(上)は紀の川フルーツラインから展望した橋本・九度山地方の風景。写真(中)は完成・開通したかつらぎ町三谷~教良寺間の紀の川フルーツライン。写真(下)は紀の川フルーツラインから展望した、かつらぎ町の紀の川・新大門橋や背の山などの風景。