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新芽ふくらむ桂の木♪黒河道~インスタ映え3月末頃

和歌山県九度山町市平の玉川峡で、「市平春日(いちだいらかすが)神社の桂(かつら)の木」(町天然記念物)の新芽がふくらみはじめた。3月末頃には若芽とともに淡紅色の花を開き、木全体は四季を通じて七変化していく。ここは世界遺産・高野山に通じる黒河道わきだけに、今年も多くの参詣登山者を喜ばせそう。
この桂の木は、市平春日神社境内に根付いた雌株(めかぶ)1本で、高さは約35メートル、根周り約8メートルもある大樹。平成17年(2005)に天然記念物に指定された。
あたりは全山杉山の走り根と苔でおおわれ、39段の石段を登ると、もう5段上に小さな御社(おやしろ)3社が祀られ、しめ縄と紙垂(しで)が風になびいていて、四方からウグイスの鳴き声がもれてくる。
また、北向いの小高い青淵(あおいぶち)の柿山から、玉川(紀伊丹生川)を隔てて市平の里を眺めると、山の中腹に5軒の屋敷が見え、その上方に桂の木が展望でき、爽快そのものである。
かつて「玉川峡を守る会」の石神正浩(いしがみ・まさひろ)元会長が撮影した「桂の四季」の写真によると、桂の木は、淡いピンク色から、だんだん赤くなり、やがて薄緑色へと七変化する。
黒河道は平成28年(2016)に世界遺産に登録された後、橋本市賢堂の高野山真言宗定福寺(じょうふくじ)から、高野山に向かう参拝・登山客が増加。とくに今はスマートフォン、インスタグラム時代。この桂の木は四季折々、さまざまな角度から撮影され、沢山投稿されそうである。
写真(上)は新芽がふくらみ始めた市平春日神社の桂の木。写真(中)は桂の木近くの苔いっぱいの石段。写真(下)は例年3月末頃には桂の木がピンク色に染まる。


更新日:2019年2月28日 木曜日 00:00

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