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愛される♡杉村やすらぎ広場♪駐車場やトイレ新設へ
和歌山県橋本市=平木哲朗(ひらき・てつろう)市長=は、大阪のベッドタウンに近い同市御幸辻の杉村公園で、「杉村やすらぎ広場」(仮称)の建設工事を進めている。総事業費約4億円をかけ、来年度(2020)の完成を目指しており、公園の魅力や交通環境の良さから、大勢の家族連れやカップル、職場グループに愛されそう。
杉村公園は南海高野線・御幸辻駅の北西側近く。実業家の故・杉村林之助(すぎむら・りんのすけ)さんが、旧宅「松林荘(しょうりんそう)」(木造平屋・約200平方メートル)と、広大な庭園(12・5ヘクタール)を昭和45年(1970)に同市へ寄贈した。
今は、京奈和自動車道・橋本IC前の国道371号バイパスが開通し、工事中の同国道・新紀見トンネルも数年後に開通の見込みで、大阪から世界遺産・高野山に向かう観光客が激増しそう。
そこで同市は、杉村公園に駐車場が少なく、車道も狭いため、バイパスと接続する同公園西側に「杉村やすらぎ広場」(仮称)の建設を計画した。
芝生広場など約8000平方メートルの広さで、駐車場は普通車45台かバス3台のスペース。トイレは男性(大小6個)、女性(5個)、障がい者用(1個)を新設。広場にはジャングルジムや滑り台など複合遊具もつくる。今年度当初予算案には広場整備費、トイレ建設費など約1億1500万円を計上した。
完成後、例えば大阪方面からマイカーで訪れた観光客は、そのまま駐車場に車を止めてトイレ休憩。または、すぐ近くの丸尾池に架かる朱色の吊り橋や、四季折々の花が咲く、広い園内の散策を楽しむことになる。
同市の調査では、杉村公園の1日平均の来園者数は149人で、同広場完成後は同290人を目指している。平木市長は「南海・御幸辻駅前整備との一体事業であり、市民と観光客との楽しい交流拠点になってほしい」と話していた。
写真(上)は造成中の杉村やすらぎ広場=向こうは国道371号バイパス。写真(中)は同広場完成イメージ図。写真(下)は同バイパスから見た杉村やすらぎ広場の造成風景。