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ご神犬と空海のように♪3月・高野参詣道を登ろう
和歌山県かつらぎ町上天野の丹生都比売(にうつひめ)神社のご神犬・すずひめ号と共に高野山へ登るという、初めての〝世界遺産・高野参詣道トレッキング〟が企画され、3月2日(土)開催されることになった。弘法大師・空海は、同神社のご神犬に高野山へ導かれ、その神領地を授かり、高野山を開創したと伝わる。丹生晃市(にう・こういち)宮司は「ぜひ、空海のように、ご神犬の先導で歩き、心願成就(しんがんじょうじゅ)を祈ってください」と呼びかけている。
このトレッキングは高野山金剛峯寺、丹生都比売神社、伊都振興局、高野、かつらぎ両町、一般社団法人高野山麓ツーリズムビューローでつくる同実行委員会が主催する。
高野参詣道「町石道(ちょういしみち)」は、九度山町の女人高野別格本山・慈尊院から高野山へ通じる表参道。弘法大師・空海が開山に際し、木製の卒塔婆(そとば)を建てて道標とし、鎌倉時代には石造りの五輪塔形の町石(一町=約109メートル)に替わり、高野巡礼者が手を合わせてきた。
ご神犬・すずひめ号は、国の天然記念物・紀州犬(メス2歳)で、公益社団法人・日本犬保存会会員の造園業・豊岡由行(とよおか・よしゆき)さん(橋本市)が同神社に奉献し、かわいく育っている。
今回の高野参詣道トレッキング参加者は3月2日午前7時30分、JR和歌山線・橋本駅前発、同8時10分に丹生都比売神社へ到着するバスに乗車。
トレッキングでは、すずひめ号と豊岡さん、丹生宮司が先頭に立ち、参加者は語り部とともに同神社~二ッ鳥居~神田地蔵堂~笠木峠~三里石~矢立~展望台~二十六町石~高野山・大門~高野山・根本大塔の約16キロのコースを約6時間かけて登り、そこで解散する。途中、矢立付近で休憩・昼食となりそう。
また、「心願成就」の特別祈祷は、午前8時40分から丹生都比売神社で、午後4時からは高野山金剛峯寺金堂で行われ、お札が授けられる。
定員150人(先着順、事前申込み)。高野参詣道トレッキングの参加費は3500円(お弁当、語り部同行費など)。但し「心願成就」特別祈祷の希望者は別途祈祷料10000円が必要。
問い合わせは一般社団法人・高野山麓ツーリズムビューロー(電話=0736・33・3922、FAX0736・33・3984)へ。
写真(上)は可愛い紀州犬「すずひめ号」と奉献した豊岡さん=右は丹生宮司(2017年12月)。写真(中)は丹生都比売神社。写真(下)は高野山・金堂。