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夢へ猛進!己亥の大絵馬~隅田中生ら隅田八幡へ奉納

和歌山県橋本市垂井の隅田八幡神社=寺本嘉幸(てらもと・よしゆき)宮司=は、12月16日、地元の市立隅田中学校・美術部から奉献された、来年の干支(えと)「己亥(つちのとい)の大絵馬」の奉納奉告祭を営み、同神社拝殿わきに掲げた。寺本宮司は「生徒たちのアイディアと感性が現れた作品であり、皆様、周りに左右されず、目標に向かって邁進してほしい」と話した。
この大絵馬は、高さと幅が各1・8メートルで、ベニヤ板製。同校美術部の1、2年生計6人が水性塗料を使い、10月下旬から約1か月がかりで製作した。
上部には巴(ともえ)の神紋と「開運」の2文字を記し、その下には紅白の首飾りをした亥(い)1頭と、隅田中学生をイメージした萌えキャラ男女各1人を描いた。男子は烏帽子(えぼし)をかぶって紙垂(しで)を持ち、女子は亥の背中にうちまたがり、右手指を空にかざしている。
この日、同神社氏子青年会が、大絵馬を拝殿に運び込み、美術部顧問の井上和久(いのうえ・かずひさ)教諭率いる部員たちが出席。寺本佳文(よしふみ)禰宜(ねぎ)が祝詞(のりと)を奏上し、部員らが2礼2拍手1礼で、玉串を奉奠(ほうてん)して、奉献を寿(ことほ)いだ。
この後、新しい「己亥の大絵馬」は、これまでの「戌(いぬ)の大絵馬」と交換。「己亥の大絵馬」は拝殿前西側に設置。「戌の大絵馬」は戌年生まれの参拝者に配慮して、来年2月頃まで、拝殿東側に置くことにした。
来年も大勢の参拝・観光客が、この大絵馬をバックにスマホ撮影し、家族や友人知人に配信、幸せ感を伝えることになりそう。
同神社は国宝・人物画象鏡が伝わり、秋祭り・担ぎ屋台(だんじり)=和歌山県無形民俗文化財=で名高い。大絵馬は美人画の巨匠・中村貞以(なかむら・ていい)画伯(故人)の愛弟子で、地元在住の日本画家・山内清治(やまうち・せいじ)さんが、平成18年(2006)の「戌年」から、昨年の「酉(とり)年」まで十二支を製作・奉献してきたが、近年、目が不自由になったため、同美術部員が後を引き継いでいる。
2年生の石井優夢(いしい・ゆめ)部長は「先輩を見習って、大絵馬作りに取り組み、ほんわかした感じに描きました。イノシシの背中で指差しているのは、未来の夢に向かって進もうということです」と明るく話した。
写真(上)は「己亥の大絵馬」の奉告祭で寺本禰宜から先ずお祓いを受ける隅田中学校・美術部員ら。写真(中)は今年の「戌(いぬ)の大絵馬」と来年の「己亥(つちのとい)の大絵馬」との交換作業風景。写真(下)は拝殿脇に設置された「己亥の大絵馬」と製作・奉献した隅田中学校・美術部員ら。


更新日:2018年12月17日 月曜日 00:00

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