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高野山駅でテロ対応訓練!橋本署員や県警ヘリ出動
G20大阪サミットや東京オリンピックなどに向けた国際テロ対策の一環として、和歌山県警・橋本署=福永和生(ふくなが・かずお)署長=は11月26日、和歌山県高野町の南海・高野山駅前で、官民連携の「テロ対応訓練」を実施した。
同署や南海電鉄社員、地元住民ら約30人が参加。訓練は男性外国人が、橋本市内でレンタカーを借り、高野山駅でテロを図るという想定。
この日、橋本のレンタカー会社から「不審な外国人が車で高野山に向かった」とか、高野山の薬局から「外国人が署名もせず劇薬を求めた」と110番通報があり、橋本署がすかさず緊急対応した。
県警ヘリコプター「きのくに」が出動し、高野山・大門付近の上空から、不審車両を発見・追跡。連絡を受けた同署パトカー2台が、高野山駅前に停車した不審車両の前後を挟んで停車。降りてきた冬帽子も着衣も黒ずくめのマスク姿の男を職務質問。たちまち男は隠し持っていた刃物で抵抗したため、警棒や刺股(さすまた)を持った署員らが、暴れる男をあっという間に取り押さえた。この間、駅員は乗降客を駅舎2階に避難誘導させ、てきぱきと訓練を終えた。
現場指揮に当たった橋本署の瀬藤雄祐(せとう・ゆうすけ)警備課長は「高野山は名高い観光地なので、テロに狙われる危険性も。きょうは地域住民の危機意識の向上や、関係機関の連携がはっきり確認できました。今後も警備対策に万全を期したい」と誓っていた。
写真(上)は南海・高野山駅前で刃物の男を取り囲む橋本署員ら。写真(中)は上空から不審者制圧の状況を見守る県警ヘリ。写真(下)は署員に取り押さえられる不審者。
更新日:2018年11月27日 火曜日 00:00