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わぁ巨大地震!橋本市民ら防災訓練~ドローンも出動

南海トラフ地震(マグニチュード8・5、震度6強)が発生したとの想定で、和歌山県橋本市は11月13日、同市南馬場の緑地広場で、大掛かりな住民参加型の防災訓練を実施した。災害対策本部の平木哲朗(ひらき・てつろう)本部長(市長)は「行政、医療機関、消防、企業などと地域住民が連携して、万が一の大災害から人命財産を守ろう」と挨拶、参加者とともに防災心得を誓っていた。
橋本市は平成25年度から、地域巡回・住民参加型の同訓練を始め、今回は紀見地区の20区の自主防災会を中心に、陸上自衛隊、国交省、気象台、伊都振興局、橋本署、消防団、伊都医師会、市民病院、建設協会、エルピーガス協会、関西電力、社会福祉協議会、隣の河内長野市、五條市などから約350人が参加した。
冒頭、平木本部長は熊本、鳥取両県の地震、東北、北海道の台風や、中央構造線の地震発生の恐怖を挙げ、「橋本は幸い、災害の少ないところですが、自分で自分を守る『自助』、みんなで協力して守る『共助』を大切にしましよう」と開会挨拶。訓練では市幹部をしたがえて陣頭指揮をとり、県立橋本高校・放送部員がマイクで要点説明した。
参加者らは給水車から大なべに水を汲んで「炊き出し」を行う。県のドローンが空中から災害状況を把握し、クレーンが道路をふさいだ「倒壊家屋の除去」に働く。
医師は負傷者の現場診断を行い、住民らが「負傷者の搬送」に走り、火災現場では「バケツリレー消火」を展開。ドローン活用でわかった孤立化集落と道路状況は、専用無線機を使って避難誘導。応援協定を結んでいる奈良県五條市から緊急災害対策車両、大阪府河内長野市からは支援物資搬送車両が駆け付ける。最後に参加者らは焚き出しご飯」をいただいて締めくくった。
参加者らは「きょうは爽やかな秋日和で、訓練は気持ちよくできた」と言いながらも、「いざ大災害となれば、まったく逆の事態になるので、心を引き締めたい」と話していた。
写真(上)は地域防災訓練で「炊き出し」訓練に挑む自主防災会の人たち。写真(中)は空中から災害現場を調べる和歌山県のドローン。写真(下)は救出・救護訓練に挑む自主防災会の人たち。


更新日:2016年11月14日 月曜日 03:54

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