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あぁ新涼、蓮の花一輪♪崇敬者寄贈~丹生都比売神社

和歌山県かつらぎ町上天野の世界遺産・丹生都比売(にうつひめ)神社=丹生晃市(こういち)宮司=の水甕(みずがめ)で、9月12日、蓮(はす)の花一輪が満開になり、盛夏の頃と違った、新涼(しんりょう)の珍しい光景を呈している。
同神社の話では、神社周辺で清掃奉仕する崇敬者(奈良県御所市)が、蓮を水甕に植え付けて寄贈。境内の手水舎(てみずしゃ)わきに置いた。9月4日の台風21号接近の際には、建物内に〝避難〟させるなど、大切に見守ってきた。
すると蓮は、平安時代の歌人・西行法師(さいぎょうほうし)生誕900年を偲ぶ「献香・献茶(けんこう・けんちゃ)式」が斎行された9月9日、大きくて丸い蕾(つぼみ)がふくらみ、歌心・茶心の深い人たちはうっとり。3日後には小雨の中、ピンク色の花びらが開花し、葉には水玉が輝いた。
同神社は弘法大師・空海に高野山を貸与した「神仏融合」の古社。また、高野山は蓮にちなみ金剛曼荼羅(こんごうまんだら)の中心と説かれるなど、蓮との縁がとくに深い。
訪れる参拝・観光客は、手水舎で手や口を清めた後、神々(こうごう)しく咲いた蓮の花にじっと見入り、やがて朱色の鳥居や本殿・楼門をバックにスマホ撮影。「蓮に迎えられるとは」「いい日に参拝できました」と喜んでいた。
写真(上、下)は鳥居を背景にした蓮の花。写真(中)は西行法師生誕900年を偲ぶ「献香・献茶式」当日の蓮のつぼみふくらむ光景。


更新日:2018年9月13日 木曜日 00:00

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