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風味よし「恋のパパイヤ茶」♪森岡さん収穫加工販売
和歌山県橋本市の名物「はたごんぼ茶」の開発者で、同市隅田町芋生のお茶製造販売業・森岡康次(もりおか・やすつぐ)さん(67)が、今度は同市恋野地区で南国のパパイヤを栽培し、9月11日、その収穫を始めた。すでにパパイヤを原料にした「パパイヤ茶」を開発・試験販売して好評を得ており、森岡さんは「おいしくて健康的なパパイヤ茶のブランド化を目指します」と張り切っている。
森岡さんは、同市西畑の国城山山腹で復活栽培された、江戸時代の「幻の畑ごんぼ」を100%使って「はたごんぼ茶」を開発し、平成27年度優良ふるさとコンクールで「食料産業局長賞」を受賞した実力者である。
パパイヤはビタミンC、ポリフェノール、マグネシウム、カルシウムなどが多く含まれていることを知り、昨年秋、同山腹でパパイヤ栽培に取り組んだ。その葉や実を原材料に「パパイヤ茶」をつくり、試験販売したところ、「おいしくて健康的」と好評だったため、今年4月から「中将姫伝説」や「美味しい恋野米」で知られる、恋野地区の畑(約1000平方メートル)を借りて、パパイヤの苗木100本を有機栽培。
今、苗木は高さ約2メートルに育ち、1本当たり20~30個の実(最大直径約20センチ)が生まれ、畑全体が緑色の葉におおわれている。
森岡さんは、葉も実も青いうちに収穫。葉は葉脈を切除、機械乾燥して低温焙煎(ばいせん)、実は乾燥、粉砕してパウダーにして商品化。葉の方は「紀州 恋のパパイヤ葉茶」、実の方は「和歌山 恋のパパイヤ茶」と名付けた。パパイヤの収穫は11月末まで続き、順次収穫・製造販売する。
「紀州 恋のパパイヤ葉茶」=1袋(1・5グラム)1パック(15袋入り)=と、「和歌山 恋のパパイヤ茶」=1袋(1・2グラム)1パック(15袋入り)=の2種類は、いずれも1パック当たりの小売り希望価格1080円(税込)。
JR・南海橋本駅前の「橋本市観光案内所」、同市高野口町の「裁ち寄り処」、JA紀北かわかみ産直市場「やっちょん広場」、九度山町の道の駅「柿の郷くどやま」の「よってって」などで販売している。
「紀州 恋のパパイヤ葉茶」については、9月20(木)、21(金)両日、大阪マーチャンダイズ・マート(OMM)で開かれる「第60回大阪インターナショナルギフト・ショー秋2018」に出展。多くの来場者に注目されそう。
森岡さんは「南国のパパイヤは、県内でも一部で栽培されていますが、お茶にするのは、珍しいと思います。パパイヤ茶は、さっぱりとした風味がいいので、皆様にその素晴らしさを知ってほしいです」と話していた。
写真(上)はパパイヤの実を披露する森岡さん。写真(中)は新商品「紀州 恋のパパイヤ葉茶」と「和歌山 恋のパパイヤ茶」。写真(下)は収穫したパパイヤの葉をかざす森岡さん=橋本市恋野の畑で。