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紀の川〝巨大橋脚〟出現!市民待望の新恋野橋工事

道幅が狭くてドライバー泣かせの、和歌山県橋本市の紀の川「恋野橋」の架け替え工事が進められ、巨大な橋脚が出現している。橋の南側には奈良時代のヒロイン・中将姫ゆかりの里があり、橋の北側には大型店やスーパー銭湯、ニュータウン・あやの台が広がる。和歌山県は「2020年度中の完成」を目指していて、市民はその日を待望している。
和歌山県伊都振興局建設部の説明によると、現在の「恋野橋」は、昭和27年建設の橋が翌28年の紀州大水害で流された後、同29年度に再架橋した。長さは約142・1メートル、車道幅は上下計4・5メートル、歩道幅2メートルの規模である。
「恋野橋」は流域の恋野、赤塚、中道、上田、須河、谷奥深、只野、彦谷、宿の9地区住民が多数利用。交通量調査(平成22年)では、1日に車4658台(大型234台、小型4424台)も走行、歩道は86人が通行。橋は狭いが、交通量は激しく、大型車は小型車が通過するまで、橋詰で待機する状態。
そのすぐ東側に掛け替える「恋野橋」は、2016年9月に着工。長さ約173・7メートルで、問題の車道幅は上下計6・5メートルと2メートル拡幅され、歩道幅も2・5メートルと0・5メートル拡げられる。
工事は順調に進み、すでに河川内に高さ約21メートルの橋脚2基(コンクリート造り)と北岸に1基が完成、南岸の1基も近く完成する。さらに鋼製の橋梁本体工事が進められることになる。
同市恋野の高台にある、猿田彦大神(さるたひこのおおかみ)を祀る山王大権現社(さんのうだいごんげんしゃ)に立つと、既存の「恋野橋」はもちろん、新しく築造された橋脚の姿が一望できる。
最近は夏草の背丈も伸びて、見晴らしも変わっているが、まちの風景を残そうとするアマチュアカメラマンが度々、記録写真の撮影に訪れているという。
関係9地区住民でつくる「恋野橋架け替え促進協議会」の会員らは、「新しい橋が完成すれば、多くの観光客が〝あじさいまつり〟に参加しやすくなるし、ショッピングや入浴など、普段の生活もしやすくなる」と話し、早期完成を待ち望んでいる。
写真(上)は紀の川南岸から見た恋野橋の工事風景。写真(中)は山王大権現社付近から望んだ恋野橋。写真(下)は紀の川北岸から見た恋野橋の工事風景。


更新日:2018年8月20日 月曜日 00:00

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