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高野山ケーブルカーに感謝♪21日~スタンプラリー
南海電鉄=遠北光彦(あちきた・てるひこ)社長=は、和歌山県高野町の極楽橋駅~高野山駅で運行する高野山ケーブルの新型車両への更新を控えて、7月21日~11月25日、「3代目高野山ケーブルカーありがとうキャンペーン」を展開、スタンプラリーや記念乗車券の発売などを行う。
南海電鉄によると、高野山ケーブルは昭和5年(1930)に開業。南海高野線の終着駅・極楽橋駅~高野山駅=0・8キロ、高低差328メートル=を結ぶ。現在のケーブルカーは昭和39年(1964)に導入された3代目車両。日立製作所・製造で、輸送力増強のため、初の2両2編成(4両)、定員261人。当時、自動運転の導入や、電気式の自動扉は画期的で、多くの参拝・観光客を喜ばせた。11月25日に引退し、新型車両は来年3月初旬に運行開始の予定。
▽54年間ありがとう「3代目ケーブルカー」スタンプラリーは、高野山駅(改札口外)=初列車~終列車=、高野山真言宗総本山・金剛峯寺(拝観受付)=午前8時30分~午後5時=、高野山・奥の院(休憩所・頌徳殿)=午前8時30分~午後5時=の3か所にスタンプを設置。南海主要駅に置いた専用パンフレット(スタンプ台紙)に3か所全て押印すると、高野山駅で「高野山ケーブルカー特製ピンバッジ」(先着3000個、1人1個)が贈られる。
▽「さよなら高野山ケーブルカー記念乗車券」は、極楽橋駅発版と高野山駅発版の2種類(1種類390円=税込)があり、南海電鉄の各駅(係員無配置駅などを除く)で発売。駅に置いた特製チラシは乗車券の台紙用にデザインされている。
▽親子で楽しむ「高野山ケーブルカー巻上機見学会」は、7月21日(土)に開催。午前10時20分、同11時20分、午後0時50分、同2時20分、同4時10分の5回。対象は小学校3~6年生と保護者で参加無料。南海電鉄ウェブサイト「南海高野ほっと・ねっと」で参加者を募集。先着順で、定員になり次第締め切られる。
近年、高野山(紀伊山地の霊場と参詣道)が世界遺産に登録され、弘法大師・空海の高野山開創1200年記念大法会が営まれるなど、この3代目ケーブルカーは国内外からの大勢の参拝・観光客を運んできた。
高野山駅や極楽橋駅などを兼務する原田保(はらだ・たもつ)駅長(64)は「ぜひ、ありがとうキャンペーンに参加して、3代目高野山ケーブルカーを讃え、心に刻んでほしい」と話していた。
写真(上、下)は「さよなら高野山ケーブルカー記念乗車券」。写真(中)は賞品の「高野山ケーブルカー特製ピンバッジ」。