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高野山にシェアハウスを♪木下僧侶ら手作り品販売
世界遺産・高野山や四国遍路の文化継承などに力を入れている、徳島県鳴門市の「全一・善根(ぜんいつ・ぜんこん)の会」=は、6月14日、和歌山県高野町の高野山真言宗総本山・金剛峯寺の壇上伽藍(だんじょうがらん)近くで、会員手作りの草履(ぞうり)やバッグなどを販売して、参拝・観光客の喜捨(きしゃ)を求めた。同会発起人の一人で、四国八十八箇所霊場・第一番札所の霊山寺(りょうぜんじ)僧侶・木下紀榮(きのした・きえい)さん(78)は、「皆様の善意は高野山シェアハウス開設などに活用させていただきます」と話し、協力を呼びかけている。15(土)、16(日)両日も出店する。
この「全一・善根の会」は平成21年(2009)4月、当時、高野山・無量光院の僧侶だった橋本市出身の木下さんら4人が発起人となり、「巡礼の聖地 四国に善根宿を創る会」として発足。今年4月には皆一体となって諸善を生むという心を込めて「全一・善根の会」と改称した。
同会の目標は▽高野山・大門近くの建物を買い取りシェアハウスを開設する▽霊山寺近くの建物を借りてシェアハウスを運営する▽ラオス国にポンプ井戸を設けて生活飲料水を確保する、などで会員約130人は、その資金集めに心血を注いでいる。
今回は高野山・壇上伽藍の中門(ちゅうもん)の西約50メートルの道路沿いに出店。テーブル上に会員手作りの、色鮮やかな鼻緒(はなお)の草履や綺麗なバッグ、座布団、さらに四国産の茎ワカメや梅干しなどを並べて廉売(れんばい)する一方、喜捨(金品の寄付)を呼びかけている。
この日は「青葉まつり」前夜祭で、同15日(金)の本番は、正午から高野山一の橋など〜金剛峯寺間の約1・5キロの目抜き通りで、花御堂渡御(はなみどうとぎょ)」があり、約1500人の行列が練り歩く。木下僧侶らの店にも、大勢の参拝・観光客が立ち寄り、善意を示してもらえそう。
喜捨などの問い合わせは木下紀榮さん(携帯電話=090・6668・9074、FAX=088・689・4447)へ。
写真(上)はシェアハウス開設をめざし高野山で喜捨・物品販売する「全一・善根の会」の木下さんら。写真(中)は色鮮やかな品々に立ち寄る参拝・観光客ら。写真(下)は会員手作りの綺麗な草履などを披露する木下さん。