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ご神犬キャラクター決定♪丹生都比売神社~世界発信

「ご神犬2頭のイメージキャラクターデザイン」を募集していた、和歌山県かつらぎ町上天野の世界遺産・丹生都比売(にうつひめ)神社は、5月25日、全国から応募のあった約850点の中から、最優秀賞に東京都のサカモトハルカさんの作品に決定したと発表した。同神社のご祭神・高野御子大神(たかのみこのおおかみ)は、弘法大師・空海を白黒2頭の犬を使って、高野山へ案内させたとされ、丹生晃市(にう・こういち)宮司は、当地方の神社・仏閣の素晴らしさを世界に発信したいとしている。
高野山開創縁起や今昔物語によると、丹生都比売大神の御子、高野御子大神は、白黒2頭の犬を連れた狩人に化身し、弘法大師・空海の前に出現。放った2頭の犬が高野山へ導き、弘法大師は高野山を開創したとされる。
同神社では昨年末から、平成30年の干支(えと)「戌年(いぬどし)」にちなんで、この神聖な逸話をもとに、「白黒2頭のご神犬」を主題にしたイメージキャラクター作品を公募。その世界に冠たる「神仏習合(しんぶつしゅうごう)」の平和観が大きく反響を呼び、全国から秀逸作品が殺到した。
審査員は漫画家・岡野玲子(おかの・れいこ)さん、大阪芸術大学の永坂嘉光(ながさか・よしみつ)教授、高野山真言宗の添田隆昭(そえだ・りゅうしょう)宗務総長、島精機製作所の島正博(しま・まさひろ)代表取締役会長、築野食品工業の築野富美(つの・ふみ)代表取締役社長=順不同=らで、丹生宮司が審査委員長を務めた。
厳選の結果、最優秀賞に東京都のサカモトハルカさん、優秀賞に同SAUCEさん、佳作に長野県のMahiruさんと神奈川県 HISATOさん、ジュニア賞に和歌山県の田中葵(たなか・あおい)さん、審査員特別賞(ジュニア)に 大阪府の諏訪(すわ)かさねさんの各作品に決定。同日、報道機関に発表するとともに同神社HPで作品紹介した。
サカモトさんの作品は、首に鈴をぶら下げた白犬を「しろまる」、黒犬を「くろまる」と名付けて、ご神犬なればこその眼差し穏やかなワンちゃんを表現。
優秀賞のSAUCEさんも、飛雲の中で2匹の犬が1本の矢をくわえている可愛い姿を描いた。他の受賞作品も高野御子大(狩場明神=かりばみょうじん)の愛犬の可愛い心を表している。
同神社は、最優秀賞に副賞10万円(または同額の図書券)、優秀賞に同3万円(同)、佳作に同1万円(同)、ジュニア賞に1万円相当の図書券を贈呈。
とくに最優秀賞作品は、同神社の多彩な情報発信に活用され、今後「狩場明神の2頭のご神犬の案内で、霊場・高野山が開かれた」という、丹生都比売神社と高野山・金剛峯寺の神仏習合の、大切な歴史を伝える役目を果たすことになる。
写真(上)は最優秀賞に選ばれたサカモトハルカさんの作品。写真(中)は優秀賞のSAUCEさんの作品。写真(下)は丹生都比売神社のご神犬「すずひめ号」。


更新日:2018年5月26日 土曜日 00:00

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