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四季の植物を愛でよう♪やまげん先生のぶらり歩き

万葉植物研究家・山元晃(やまげん・あきら)さんの植物パネル展「やまげん先生のぶらり歩き」が、和歌山県橋本市野516の橋本市あさもよし歴史館で開かれている。観覧無料。3月17日(土)には、山元さんの案内で歩きながら草木を観察する「万葉の真土峠散策」を予定。参加者を募集中で、参加費は1人100円(保険代)。橋本市教委・学芸員の大岡康之(おおおか・やすゆき)館長は「市内の植物に触れながら、自然の大切さを感じていただきたい」と言っている。
山元さんは広島大学教育学部を卒業。中学校理科担当の元教諭で、県立自然博物館の元副館長、現在、橋本市文化財保護審議会委員。「高野山町石道語り部の会」や「笠田万葉サークル」に所属。講演、万葉歌朗唱、児童生徒らを案内するなど活躍。著書に「自然の扉 世界遺産 高野山町石道の草木花と寄り道」(あいり出版)がある。
今回の植物パネル展は、山元さんが、高野山や和泉山脈などの野草、樹木、シダ類などを撮影している写真家・揚塩文夫(あげしお・ふみお)さんに協力を依頼。春夏秋冬の植物約30種類のカラー写真&解説文を展示した。
例えばウメは、梅の花のクローズアップと全体、梅の果実の写真3カットを紹介。その脇に「ウメ(梅・バラ科・サクラ属・帰化種・落葉小高木・和歌山県の花) 花期は2~3月、梅は方花に先駆けて冬の内から咲きだす花は万葉の昔から人々に愛されている」と解説。
「また、ウメとウグイスの組み合わせは古く万葉集にも多く詠まれているが、自然界ではウグイスはウメには来ない。ウメに来るのはメジロだ。畑や庭でも栽培される。6月頃、果実が熟して梅干や梅酒ほか薬用にされる。多品種が生まれていると言う」と綴っている。
この植物パネル展は3月30日(金)まで。あさもよし歴史館の開館時間は午前9時~午後5時。月曜と祝日の翌日が休館となっている。
一方、「やまげん先生のぶらり歩き~万葉の真土峠散策」は、3月17日(土)午前9時50分までにJR和歌山線・隅田駅の万葉歌碑前に集合。山元さんの案内で、同駅~慈願寺~飛び越え石~同駅の約2キロを歩き、春の草、木、花を見て回る。
参加申し込み締め切りは3月11日(日)。定員は先着30人。申込みや問い合わせは=あさもよし歴史館(電話=0736・33・0211)へ。
写真(上)は植物パネル展「やまげん先生のぶらり歩き」の「ツバキ」紹介。写真(中)は山元晃さん著「自然の扉 世界遺産 高野山町石道の草木花と寄り道」。写真(下)は植物パネル展「やまげん先生のぶらり歩き」の「ウメ」紹介。


更新日:2018年1月28日 日曜日 03:08

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