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熊野牛ブランド推進に尽力♪楠本さんに農林水産業賞

熊野牛(くまのぎゅう)のブランド化や販路拡大などに尽力したとして、和歌山県熊野牛ブランド化推進協議会会長・楠本哲嗣(くすもと・いつじ)さん(64)=かつらぎ町佐野=が、仁坂吉伸(にさか・よしのぶ)知事から、和歌山県・農林水産業賞(農業部門)を受賞した。伊都振興局で記者会見した楠本さんは「これを励みに一層がんばりたい」と誓った。
熊野牛とは江戸時代から、もともと県南部の熊野地方で、農業用に飼われていた黒毛和牛(くろげわぎゅう)。平成5年(1999)設立の和歌山県熊野牛ブランド化推進協議会は、この黒毛和牛に自然豊かな紀州で美しい水と植物性飼料(100%)を与え、紀州特産の高級和牛「熊野牛ブランド」を誕生させた。
楠本さんは同推進協議会の設立に携わり、橋本市在住の画家・鈴木源二(すずき・げんじ)さんに、可愛い「熊野牛のデザイン」を製作してもらい、平成21年から会長に就任。
熊野牛のブランド推進、販路拡大、経営合理化、食育ボランティア・講演活動などに努めてきた。認定熊野牛の頭数を見ると、平成19年度135頭だったのが、同28年度は371頭に増加。
自宅近くの自身の牛舎でも、熊野牛を生む繁殖和牛(雌)32頭、出荷する育成肥育牛20頭を飼い、わが国の食生活の源を担っている。
楠本さんは「熊野牛は、県南部だけでなく、紀の川流域の紀北地方でも、農耕用に沢山飼われていました。今は全国に熊野牛ブランドが認められてうれしいです。この後は、若者たちと協力して、畜産団地づくりに取り組みたいと思っています」と、将来を見据えていた。
写真(上)は熊野牛と飼育する楠本さん=自宅近くの牛舎で。写真(中)は和歌山県農林水産賞を受賞した楠本さん=伊都振興局で。写真(下)は画家・鈴木源二さん製作の「熊野牛デザイン」。


更新日:2017年12月22日 金曜日 00:00

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