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絵画・書・写真などずらり♪橋本市「文化祭」開幕

文化・芸術活動の成果を発表する和歌山県橋本市の第60回「橋本市民総合文化祭」(同実行委主催、同市、同市教委共催)が文化の日の11月3日、橋本市教育文化会館で開幕した。素晴らしい文化・芸術作品が多数出展されており、多くの市民が訪れ、芸術の秋を満喫している。5日(日)まで。観覧無料。
1階玄関ホールでは「国際交流展」のタイトルで交流風景を写真紹介。3階では福祉施設作品展、人権啓発パネル展、切手展などを開催。
4階の「市展(橋本市美術展覧会)・文芸展」では絵画、書、写真、生け花、工芸彫塑、文芸作品などが展示されている。
例えば特選(市長賞)の絵画は、田中政司(たなか・まさじ)さんの「昇龍雲波」で、まさに画龍点睛(がりょうてんせい)の神通力を感じさせる作品。工芸彫塑は、森紘美(もり・ひろみ)さんの「友情」で、すてきな距離感で睦みあう、2枚の形状がしみじみと心に伝わる。写真は栃尾佳英(とちお・よしひで)さんの「おもてなし」で、お茶の接待をする和服姿の女性のやさしさがほのぼのと感じられる。
防野宗和(ぼうの・そうわ)さんの、書の招待作品「この風に」は、真ん中に真っ赤な前掛けのお地蔵さまを描き、その天空から「この風にのって わたしのこころは とどくだろうか」としたためられていた。
このほか、文芸展では俳人・芝彰男(しば・あきお)さんが「四季」の題で、「細雪昔むかしの塩の町」「野佛の鼻の大きな竹の秋」など4句、短歌では則友明子(のりとも・あきこ)さんが「静か」の題で、「何事も なかったように錠かけて だんぢり小屋は 静まりており」の1首を掲げるなど、郷土の自然・文化・歴史の良さを教えてくれる。
画家の鈴木源二(すずき・げんじ)さんは、「どの絵をとって見ても、皆さんの個性がよく表れていて、素晴らしいと思います」と話していた。
開館時間は4日(土)午前9時~午後5時、5日(日)午前9時~午後4時。
写真(上)は絵画・特選=田中政司さんの「昇龍雲波」。写真(中)は招待作品=防野宗和さんの「この風に」。写真(下)は工芸彫塑・特選=森紘美さんの「友情」。


更新日:2017年11月4日 土曜日 00:03

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