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秋天に飛龍&羽毛の雲♪橋本・紀の川情緒も楽しく
立冬を1週間後にひかえた11月1日、和歌山県橋本地方の空は透明に晴れわたり、紀の川上空には、まるで長い飛龍や、白鳥の羽毛(うもう)のような雲があらわれて、秋から冬へ移る橋本情緒を醸し出した。
橋本市の午前11時頃の天候は、すこぶる快晴・微風であり、気温は15度前後。紀の川上空では、すでに東西に長々と出来た5筋の飛行機雲が、冷たい微風に撫でられながら、徐々に形を変えている。
同市岸上の「REST&CAFE 志野(しの)」=木多浦(きたうら)しのぶさん経営=から、蒼穹(そうきゅう)を見上げると、紀の川対岸の国城山から九度山町の雨引山(あまびきやま)にかけて、無数の鱗(うろこ)におおわれた飛龍状の雲が息づく。その下には大きな白鳥の羽毛のような雲が浮遊している。やがてその飛龍も1枚の長い羽毛となり、青空へ溶け込んでいく。まさに夢のような光景を繰り広げていた。
あの台風21号の翌日が二十四節季の一つ「霜降(そうこう)」であり、やがて11月7日には、寒さの初日である「立冬」を迎える。
フォトライター・北森久雄(きたもり・ひさお)さんが撮影した写真、高野山の「冬の壇上伽藍(だんじょうがらん)」は、今回も「NHKわかやまカレンダー2018」の1月ページに掲載された。
その北森さんは、刻々と変化する雲を、巧みにカメラに収めながら、「まことに橋本の空は素晴らしい。このお店で、写真展『志野から見た紀の川の四季』でも開きたいね」と呟くと、木多浦さんは「えっ、それはいい企画ですね」と、笑顔で応えていた。
写真(上)は大きな白鳥の羽毛のような雲。写真(中)は飛龍のような雲の下に生まれた白鳥の羽毛のような雲。写真(下)はやがて飛龍は1枚の長い羽毛となり蒼穹に溶け込んでいく。