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わぁギンナン〝神楽鈴〟みたい♪黒河道イチョウ大樹

和歌山県橋本市賢堂の世界遺産・黒河道(くろこみち)入口に立つ名物「黒河道のイチョウの大樹」が、今、無数のギンナン(銀杏)を実らせている。このギンナンは、高野山真言宗総本山・金剛峯寺に通じる高野参詣道の「有難いギンナン」として、ギンナン好きの女性やハイカーらを喜ばせている。
黒河道入口には高野山真言宗・定福寺(じょうふくじ)=生地清祥(おんじ・せいしょう)住職=があり、近くに「高野玉川新四国霊場 第二番護摩壇 本尊 阿弥陀如来」と記された御堂がある。イチョウの大樹は、そのすぐ南東側にそびえ、高さ10数メートル、根元の太さは約1メートルにも及ぶ。
イチョウの葉は、まるで〝緑の扇〟のような美しさで、大樹全体をふかぶかと覆い、枝々には枇杷(びわ)の実と見間違うほどのギンナンの実が、神楽鈴(かぐらすず)のように群がっている。
地元の「ふる里の山に花をの会」会員・山本洋久(やまもと・ひろひさ)さんは「この黒河道が世界遺産に追加登録された後、大阪など都市部から、高野山・参詣人が増えてきました。このイチョウの大樹は昔から人気があり、毎年9月下旬には、待ちかねたように多くの市民が〝ギンナン拾い〟に来られます。さらに皆様に愛されそうですね」と見上げる。
大阪の元小学校教諭は「あの黒河道のイチョウの大樹、なかなかいいですよ。私は沢山ギンナンを拾い、バケツに入れて、水で激しくかき混ぜ、綺麗に皮をむきました。その実を天日干しすれば、あとは煎(い)るだけ。とてもおいしかったです」と述懐していた。
写真(上)は第二番護摩壇の御堂の隣で神楽鈴のようにギンナンを実らせた黒河道のイチョウの大樹。写真(中)は黒河道入口に聳えるイチョウの大樹。写真(下)は橋本市街地をバックに鈴生りのギンナン。


更新日:2017年9月24日 日曜日 00:00

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