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いざ「幸村の甲冑」展示へ♪人気…真田ミュージアム
戦国武将・真田幸村(信繁)ゆかりの和歌山県九度山町の「九度山・真田ミュージアム」は、NHK大河ドラマ「真田丸」放送後も人気が続いており、入館者数は昨年3月オープン以来、約28万2000人(8月末現在)を数えている。今春開幕した「大坂の陣・豊臣方の武将たち展」は、10月12日(木)~12月10日(日)、幸村が着用したと伝わる甲冑(かっちゅう)などを特別展示する予定で、多くの幸村ファンを喜ばせそう。
同ミュージアム企画展示室では、第2期「大坂の陣・豊臣方の武将たち展」(9月13日~来年3月25日)が始まり、錦絵「滋野左ヱ門佐(しげのさえもんのすけ)幸村」=幸村(信繁)のこと=などを出展。そこには幸村が真田家の家紋・六文銭入りの陣羽織姿で、負傷した兵(つわもの)をいたわる心優しい幸村の姿が描かれている。
壁面には「大坂5人衆」とよばれる幸村、後藤又兵衛(ごとう・またべえ)、長宗我部盛親(ちょうそがべ・もりちか)、毛利勝永(もうり・かつなが)、明石善登(あかし・てるずみ)らを描いたカラーパネルを掲示。
ガラスケースには、NHK大河ドラマ「真田丸」で堺雅人さんが身に着けた赤くて綺麗な「幸村の陣羽織」を飾っているが、10月12日(木)からは「幸村の甲冑=鉄二枚胴具足(てつにまいどうぐそく)」(大阪城天守閣・所蔵)に展示替え。この甲冑・具足は幸村が所用し、和泉国(大阪府南部)の尼寺に伝来したとされる。隣には「大坂夏の陣配陣図(天王寺・岡山の戦い)を展示。図上には大坂城の石垣や櫓(やぐら)が立ち並ぶ近くに、丸で囲んだ「真田丸」跡を示しており、激しい合戦模様を想起させそう。
一方、同ミュージアムの常設展は、玄関を入ると「真田の赤備え」の旗3本と、左から甲冑(かっちゅう)姿の幸村、昌幸、大助が並ぶ。奥には幸村や昌幸の書状、大坂夏の陣の光景を描いた屏風、真田三代の生涯を時代順に紹介するパネルを展示している。
「真田シアター」(36席)は、14年間を九度山で過ごした幸村の生活ぶりを上映。「3D映像」では、大坂の陣の冬・夏の合戦ぶりを「動くジオラマ」状に解説。
「真田の隠し部屋」では、六文銭のどれかを押すと、昌幸・幸村父子が囲炉裏をはさんで対談する中、天井の隅が開いて、忍者らしき者の影が現れるなど、ミステリアスな世界が繰り広げられる。
九度山町では「くどやまアートウイーク2017」(10月1日~同15日)、「将星真田幸村花火大会」(10月8日)、「官省符まつり」(10月22日)、「大収穫祭in九度山」(11月11、12日)など、多彩なイベントが次々開かれる予定で、中野正蔵(なかの・しょうぞう)副館長は「どうぞ当ミュージアムでも、楽しいひとときを過ごしてください」と呼びかけている。
開館時間は午前9時~午後5時(最終入館は同4時30分)。月、火曜日と年末年始が休館(月、火曜日が祝日の場合は営業して翌平日が休館)
入館料は一般入場券=大人(高校生以上)500円、小人(小・中学生)250円。乳幼児は無料。
問い合わせは九度山・真田ミュージアム(電話=0736・54・2727)へ。
写真(上)は真田幸村の甲冑(大阪城天守閣・所蔵)=2016NHK大河ドラマ特別展 真田丸の図録より。写真(中)は大河ドラマ「真田丸」で堺雅人さんが着用した真田幸村の陣羽織。写真(下)は企画展示室に飾られた幸村の錦絵。