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はたごんぼ・デザート開発♪橋本市協力隊の堂上さん
和歌山県橋本市で初の橋本市協力隊員となったアロマセラピスト・堂上綾(どのうえ・あや)さん(25)=同市清水=は、橋本市・河南地区の国城山中腹で復活栽培している「幻のはたごんぼ」(牛蒡=こぼう)を活用した「べジソフト」「べジケーキ」「べジティラミス」のオリジナル・デザート3商品を開発、紀の川フルーツライン沿いの産直市場「くにぎ広場」で販売している。
「幻のはたごんぼ」は、江戸時代から高野山への世界遺産・参詣道「黒河道(くろこみち)」沿いの国城山中腹で栽培。昭和初期には一旦途絶えたが、約8年前、に地元有志が復活栽培に成功。「味・香り抜群」と大人気を呼んでいる。
堂上さんは橋本出身で、大阪府内で在住中は、福祉施設で働いたり、自宅では玄米菜食で食事療法を施したり。今年4月には橋本市協力隊に採用され、「くにぎ広場」で加工品の製造販売を担当。5月の理事会で、出席者に「幻のはたごんぼ」を活用したデザート「べジケーキ」を提供したところ、好評だったので、オリジナル・デザート3種類を商品化した。
この3商品は豆腐をベースに菜種油、玄米粉、有機カカオなどを使用。牛乳や白砂糖、小麦、添加物などは使わず、いずれも天日干しし、細かく切った「はたごんぼ」を、ふわりとまぶしている。
とくに植物性食材を活用したので、商品名には「べジタプル」のべジを使った。「べジソフト」は380円、「べジケーキ」は400円、「べジティラミス」は500円=税込。堂上さんは「たごんぼの食感と自然な甘さが特徴。これからの猛暑、冷やして味わうのが最高です」と奨めている。
農事組合法人・くにぎ広場・農産物直売交流センターの素和治男(すわ・はるお)理事は、「この新商品は、くにぎ広場の調理室で作り、表で販売しています。ぜひ、お立ち寄りください」と呼びかけている。
「くにぎ広場」は、橋本市の紀の川・橋本高野橋から、車で南に直進し、紀の川フルーツラインを少し走った右側。営業時間は午前9時~午後5時。火曜が定休日。
写真(上)は「幻のはたごんぼ」を使ったオリジナル商品を披露する堂上さん。写真(中)はオリジナル3品。写真(下)は産直市場「くにぎ広場」。