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何とコスモス開花?真土万葉の里~検校さんら歌うよ

和歌山県橋本市隅田町真土の美しい「真土万葉の里」で、秋に咲くはずのコスモス(秋桜)が、すでに数本開花して、「な、な、なんと」と、観光客を驚かせている。幸いにも「線状降雨帯」という集中豪雨からそれた光景であり、7月29日(土)には初の「飛び越え石 夕涼みコンサート」が開催される。「橋本万葉の会」の奥村浩章(おくむら・ひろあき)副会長は「その頃は大賀ハスが満開です。ぜひ、検校さんらの歌を聴き、万葉人を偲んでください」と話している。
真土区には、紀の国(和歌山)と大和(奈良)の境界を落合川が流れ、両岸から突き出した巨石二つの「飛び越え石」があり、万葉時代には貴族も庶民も、その上を騎馬(きば)や徒歩で往来したという。
万葉集には真土の里の「橡(つるはみ)の衣解(きぬと)き洗ひ真土山 本(もと)つ人には なほ及(し)かずけり」=橡(つるばみ)の衣を解き 洗ってまた打ち古女房には やはり及ぶものがない=など7首が収められ、その万葉歌碑も建立されている。
「真土万葉保存会」=中岡大作(なかおか・だいさく)会長・15人=は6月中旬、コスモスの苗を植栽。そのうち数本が季節を間違えて開花。近くの池では、大賀ハスが満開で、今後、大輪のヒマワリも次々開花してくる。
「飛び越え石 夕涼みコンサート」(真土万葉保存会主催、真土区・真和会後援)は7月29日(土)午後5時~同7時、真土飛び越え休憩所前で開催。シンガーソングライター・検校(けんこう)たかお&田中章悟(たなか・しょうご)さんや「オカリナクラブひまわり」のメンバーが出演。
検校さんは万葉集に曲を添えたオリジナル曲「真土山哀歌」などをアコースティックギター伴奏で歌い上げる。
雨天の場合、会場は近くの真土公民館に移る。参加費は1人200円。小学生までは無料。かき氷、わらび餅、ジュースなど提供予定。参加希望者は事前申込が必要。
連絡・問い合わせは、真土万葉保存会の中岡大作会長(電話090・8822・4668)か西田郁司(にしだ・いくじ)事務局長(090・4285・3097)へ。
◇真土山哀歌
紀伊(き)の国に止(や)まず通はむ 妻の杜(もり)
妻寄しこせぬ 妻と言ひながら
真土山 夕超え行きて 盧前(いほさき)の
角太川原(すみだかわら)に ひとりかも寝む
いで我(わ)が駒(こま) 早く行きこそ真土山
待つらむ妹(いも)を 行きてはや見む
橡(つるはみ)の衣解(きぬと)き 洗ひ真土山
本(もと)つ人には なほ及(し)かずけり
白たへに にほふ真土の山川に
我が馬なづむ 家恋ふらしも
大和には聞こえ 行かぬか大我野の
竹葉刈り敷き 盧(いほり)せりとは
あさもよし 紀伊へ行く君が真土山
超ゆらむ今日 雨な降りそね
◇真土山哀歌(訳)
紀伊の国に 絶えず通おう妻の杜よ
妻を授けたまえ 妻というからには
真土山を 夕方超えていって
盧前の隅田の河原で一人寝るのか
さあ馬よ早く行ってくれ(真土山)
待っているであろうあの娘を 行ってすぐ見たい
橡(つるばみ)の衣を解き 洗ってまた打ち
古女房には やはり及ぶものがない
白い布のように輝く 真土の山川で 馬が行き悩んでいる
家のものが恋しがっていると見える
大和には聞こえていないものか 大我野の
竹の葉を刈り敷いて わびしく仮寝していると
(あさもよし)紀伊へ行く あの方が真土山を
今日あたり越えているはず 雨よ降らないでおくれ
写真(上)は季節外れに咲いたコスモス=真土万葉の里で。写真(中)は検校たかおさん。写真(下)は真土万葉の里の蓮池のそばに建つ万葉歌碑。

更新日:2017年7月8日 土曜日 00:00

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