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高野山のシャクナゲ見頃♪金剛三昧院など初夏の風情

和歌山県高野町の高野山真言宗総本山・金剛峯寺や金剛三昧院(さんまいいん)=久利康彰(くり・やすあき)住職=などで、今、シャクナゲ(石楠花)が見頃を迎え、日本の初夏の寺院情緒(じいんじょうちょ)を呈している。
とくに金剛三昧院のシャクナゲは樹齢400年以上の和歌山県指定・天然記念物。
同院は建暦元年(1211)北条政子の発願により、源頼朝の菩提寺「禅定院(ぜんじょういん)」として創建。承久元年(1219)には源実朝・菩提のため改築して「金剛三昧院」と改称、国宝の多宝塔や重要文化財の経堂がある。
その境内のシャクナゲは、昭和9年(1934)天然記念物に指定。関西屈指の樹勢と美しさを誇る。今、深紅や淡紅色の花を無数に咲かせて、標高約850メートルの高野山の薫風に吹かれている。
同院職員の生賀和裕(しょうが・かずひろ)さんは「今はだいたい七分咲きで、こんごの天候次第ですが、見頃は今月20日頃まで続きそうですね」と話した。
このほか高野山・金剛峯寺の山門の参道沿いや境内の池畔(ちはん)でもシャクナゲが生い茂り、先ず本山に合掌するお遍路さんや参詣・観光客らは、その彩色と甘い香りにうっとり。
近くの壇上伽藍(だんじょうがらん)の鏡池や、高野山霊宝館周辺などでも、シャクナゲが咲き競い、この風情に接した人たちは、カメラやスマートフォンで丹念に撮影、喜びをかみしめていた。
金剛三昧院・拝観料は500円。時間は午前8時~午後5時。問い合わせは金剛三昧院(電話0736・56・3838)。
写真(上)は青葉娘のお披露目があった金剛三昧院の綺麗なシャクナゲ。写真(中)は高野山・金剛峯寺の池畔に咲くシャクナゲ。写真(下)は金剛峯寺・山門の参道わきでシャクナゲを撮影する観光客。


更新日:2017年5月13日 土曜日 00:00

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