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和泉かつらぎ観光バス29日発車♪日曜祝日に限定
大阪府和泉市と和歌山県かつらぎ町をつなぐ国道480号「鍋谷(なべたに)峠道路」の開通に伴い、南海バスと和歌山バス那賀の両株式会社は、4月29日(土・祝)~30年3月25日(日)の日曜と祝日に限り、両市町を結ぶ「和泉かつらぎ観光バス」を初めて運行する。
和歌山県伊都振興局の話や発表資料によると、大阪府和泉市父鬼(ちちおに)町&かつらぎ町平(たいら)をつなぐ国道480号「鍋谷峠道路」(鍋谷峠トンネル3・7キロを含む延長4・1キロ、)と、その延長ルートにある「父鬼バイパス」(父鬼町~大野町=延長2・8キロ)が4月1日に開通。これまでの山越えの細い道から一変、わずか半分以下の短時間で大型車も往来できるようになった。
和泉市や和歌山県伊都地方には、観光スポットが沢山ある。そこで南海バス、和歌山バス那賀の両株式会社は、試験的にバスを運行し、今回、観光客のニーズに応えて4月29日(土・祝)から「和泉かつらぎ観光バス」を走らせることにした。
バス停を紹介すると、和泉市側から泉北高速鉄道・和泉中央駅~美術館前~ららぽーと和泉前~道の駅いずみ山愛の里・南部リージョンセンター~神社前~槇尾山口~小川口~若堅口~栄橋~大野~側川~南横山小学校前~父鬼口~父鬼新町~父鬼、かつらぎ町に入って道の駅くしがきの里、宝來山神社~笠田小学校前~JR・笠田駅前とあり、和泉市側が15停留所、かつらぎ側が4停留所となっている。
発車時間は和泉中央駅発が午前8時40分、同10時15分、正午、午後1時15分、同3時40分、同5時10分。笠田駅前発は午前8時45分、同10時30分、同10時45分、午後1時30分、同3時35分、同5時10分。
乗車料金は和泉中央駅~笠田駅前が1000円。「お得な1日乗車券」はおとな1000円、こども500円で、車内で購入できる。
和泉市側には、国宝や重文など日本と中国の古美術を中心に浮世絵版画、西洋美術品1万1000点を展示する「和泉市久保惣記念美術館」(美術館前下車)、旬の新鮮な農産物や加工品などを販売する「道の駅いずみ山愛の里」(同里下車)など、かつらぎ町側には、宝亀4年(773)に和気清麻呂(わけのきよまろ)公が勧請(かんじょう)した「宝來山(ほうらいさん)神社」(同神社下車)、鮮魚や野菜、精肉だけでなく有名なパン工房のある「道の駅くしがきの里」(同里下車)などがある。
もちろん、京奈和自動車道・かつらぎ西ICには道の駅2店、同町内には約1700年前の創建とされる丹生都比売神社、さらに隣町には、弘法大師・空海が同神社の神領を拝借して開いたという高野山真言宗総本山・金剛峯寺などがある。
とくに橋本・伊都地方の人たちは「さすがにバス会社、観光客の気持ちを考えてくれてうれしい」「これで和泉市と橋本伊都地方は大いに活気づく」と喜んでいる。
問い合わせは南海バス株式会社光明池営業所(0725・56・3931)、和泉市いずみアピール課(0725・99・8101)、和歌山バス那賀株式会社(0736・75・2151)、かつらぎ町総務課(0736・22・0300)。
写真(上)は正遷宮で小学生たちが玉石を奉納する寳來山神社本殿。写真(中)は国道480号・鍋谷峠道路と道の駅「くしがきの里」。写真(下)は和泉市久保惣記念美術館=チラシより。