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関西フィルで「石童丸物語」歌う♪橋本のアマ劇団

和歌山県橋本・伊都地方のオペラ愛好家でつくるアマチュア劇団「はしもとふるさとオペラ」=澤村テル(さわむら・てる)代表=は、平成29年1月9日(月・祝)、橋本市民会館で開かれる関西フィルハーモニー管弦楽団=藤岡幸夫(ふじおか・ゆきお)首席指揮者=の第18回「ニューイヤーコンサート」に初出演し、創作オペラ「石童丸ものがたり」を披露する。プロデューサーの小嶋彩子(こじま・さいこ)さんは「関西を代表する管弦楽団に参加させていただき光栄です。皆様どうぞお楽しみに…」と最後の練習に励んでいる。
公益財団法人・橋本市文化スポーツ振興公社主催、ぐるーぷフィルが共催。
「石童丸ものがたり」は平安時代、筑紫(つくし)の国(福岡県)の領主が、苅萱道心(かるかや・どうしん)と称して、高野山で修行。出家後に生まれた石童丸は、母・千里(ちさと)とともに高野山をめざす。女人禁制のため、母を山麓の宿屋に残して高野山へ登り、道心と出会うが、修行中の道心は、父と名乗れない。石童丸が落胆して宿屋に戻ると、母は心労のため急逝。石童丸は道心の弟子となり、仏道修行するが生涯、父子の名乗りをすることはなかったという親子哀話。
今回は「ニューイヤーコンサート」第1部の終盤で、「はしもとふるさとオペラ」の団員約20人が、お遍路姿で登場。素敵なオーケストラをバックに、車川知寿子(くるまがわ・ちずこ)さん作曲、川上肇(かわかみ・はじめ)さん編曲の「石童丸ものがたり」の序章と終景(しゅうけい)=約20分=を合唱する。
同管弦楽団は第1部でモーツアルトの歌劇「フィガロの結婚」序曲など、第2部でシューベルトの交響曲「未完成」とスメタナの交響詩「モルダウ」を演奏することになっている。
同「石童丸ものがたり」公演は、これまで高野山・壇上伽藍や和歌山市民会館をはじめ橋本、大阪府河内長野市、北千里などで毎年公演。今回は20回目の節目の年にあたり、同管弦楽団との「夢の共演」が実現することになった。
団員は10月初旬から日曜日、市民会館などで練習を重ね、1月5日には大阪市内で同管弦楽団と「音合わせ」の特訓を受け、当日リハーサル、本番となる。
小嶋さんは「関西フィルハーモニーは毎年、橋本市民会館でニューイヤーコンサートを開催し、私たち市民に素晴らしい新春を与えてくれています。今回は藤岡様が、はしもとふるさとオペラの『石童丸ものがたり』を高く評価してくれ、団員の念願が叶いました」と感謝。「ぜひ、私たちの合唱もお聴きください」と話した。
当日は午後2時30分開場、同3時開演。チケット前売りはA席4000円(高校生以下2500円)、B席3500円(高校生以下1000円)=当日は500円増し。S席(4500円)は完売済み。
なお、滅多に見られない「リハーサル鑑賞」(正午にホールロビーに集合)もあり、観賞券は同本番チケット購入者のみに販売。全席(100席限定)自由席で観賞券は1000円。問い合わせは橋本市民会館(電話=0736・33・6108)へ。
写真(上・下)は練習に最後の追い込みをかける「はしもとふるさとオペラ」の団員たち=橋本市民会館で。写真(中)は関西フィルハーモニー管弦楽団の藤岡首席指揮者=チラシより。


更新日:2017年1月1日 日曜日 10:07

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