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「収穫祭~はたごんぼの歌~」Chojiさん初披露

和歌山県高野町筒香地区をはじめ、全国の耕作放棄地の再生などに取り組んでいる、シンガーソングライター・Choji=チョージ・村田智則(むらた・とものり)さん(40)=が、和歌山県のブランド商品「幻のはたごんぼ=江戸時代のごぼう」をテーマにした「収穫祭~はたごんぼの歌~」を作詞作曲し、その販売拠点である橋本市南馬場の産直市場「くにぎ広場」前で開かれた「恋学文(こいかむ)まつり」で初披露した。この歌作りを依頼した農事組合法人・くにぎ広場・農産物直売交流センター理事の素和治男(すわ・はるお)さんは、「ものすごく大変な畑仕事だけに、いったん栽培者が途絶えましたが、この歌は、7年前に〝幻のはたごんぼ〟を復活栽培させた人たちの思いや、水を求めて生きるごんぼの逞(たくま)しさなどが伝わって来て感動しました」と話し、今後「くにぎ広場」や各地のイベントなどで披露したいと意欲を見せていた。
この日、産直市場「くにぎ広場」や駐車場、トイレ、はたごんぼ畑などがある「くにぎふれあいの里」の特設ステージで開催式。
平木哲朗(ひらき・てつろう)市長が「Chojiさんは、橋本市柱本の棚田で地元の小学生と合唱し、玉川峡のやどり温泉いやしの湯では、共に餅まきもした。生のはたごんぼ、それにはたごんぼ茶も素晴らしく、それを讃えるChojiさんの新曲披露はとてもうれしい。市民と共に声援したい」と挨拶した。
「恋学文まつり」主催者の「はしもと河南エリア魅力アップ推進協議会」の岡本進(おかもと・すすむ)会長は「今年のはたごんぼは豊作のうえ、太くて長く、味も香りも抜群。お客様には、新鮮なはたごんぼを、お届けしたいので、売れては堀り、売れては掘り、頑張っています。Chojiさんの新曲の内容については、私もまだ知りませんので、この後の初披露がとても楽しみです」と期待した。
Chojiさんは、横浜市出身で三重県松阪市在住。23歳からシンガーソングライターとして活躍。2012年には友人のいる筒香で、田植えや草刈、農作業を体験しながら、地域交流型野外イベント「田んぼオブザワールド」を企画。2014年には約4年間にわたる各地集落での交流、体験を元にアルバム「田んぼオブザワールド」を作詞作曲し、すでに7枚のシングルアルバムを発売。環境・地域活動も2005年から現在まで植樹、水源林・里山保全、集落支援事業などに貢献している。
この日、ギターを抱えて特設ステージに登場したChojiさんは、「田んぼオブザワールド」や「軽トラでゴー」などを歌った後、オリジナルソング「収穫祭~はたごんぼの歌~」を初披露すると、椅子席や立ち見客などの約100人が静かに聞き入った。
♪「くにぎの山に雲が広がる
男たちは、かついで登る
この豊かな土に、手足を触れて
太陽と共に、暮らし生きていた

時は流れ、人は流れ
変わらないのはこの土地
もう一度 耕そう

くにぎの山に声が聞こえる
一年の恵みを、集い祝おう

太くて長い、はたごんぼは、香りをかげばすぐにわかる
大きな葉っぱにお日さんを受けて、ただたくましく育っていく
どこまでも伸びてはたごんぼ、いのちの限り進んでゆけ
苦労の分だけ味がある、どこまでも芯を通してゆく
さぁあっち行くかこっち行くかはわからない
ただがしむゃらに水を求めて
格好のことは言わんといてくれ
一生懸命生きたこの形

どこまでも伸びてはたごんぼ、いのちの限り進んでゆけ

苦労の分だけ味がある、どこまでも芯を通してゆく
春夏秋冬と年を越えて、土を耕して暮らしてゆく
この土地の誇りはそこにあった、きっと喜びもそこにあった
くにぎの里に実りがある 今年も元気に迎えよう
人々がまた集まってくる いのちの喜び分かち合おう」

歌詞の前半はバラード風、後半はアイリッシュ風のメロディーで、Chojiさんが歌い終わると、会場全体から大きな拍手が起きていた。
4年程前、筒香のイベント「田んぼオブザワールド」に参加して、Chojiさんと知り合った素和さんが、「はたごんぼの歌」の製作を依頼。Chojiさんは昨年12月、はたごんぼを高野山・金剛峯寺に奉納する「雑事(ぞうじ)のぼり行事に参加、黒河道を歩いた際、メロディーが湧き上がってきた。素和さんや同理事の岩橋久和(いわはし・ひさかず)さん、地元有志でつくる「プロムナード国城」会長の徳田勝治(とくだ・かつじ)さんから、はたごんぼ復活栽培の思いを教わり、自らもこの1年間、はたごんぼの種まき、水やり、草引き、掘り起こしに挑戦。それを基に作詞作曲したという。
Chojiさんは「徳田さんからは『ごんぼは苦労人だ』と聞き、水を求めて生きるごんぼの逞しさ、目立つのではなく、芯を大切にする『ごんぼ人生』を表現しました。この地方の盆踊りには、はたごんぼを手に持ち、空にかざして、輪になって踊れば、素晴らしいと思います」と、にっこり目を細めていた。
一方、Chojiさんと参加者との間で「じゃんけん大会」があり、勝者には、はたごんぼや、はたごんぼコロッケ、紀州へら竿記念タオル、Chojiさんのサイン色紙などがプレゼント。「くにぎ広場」では、はたごんぼや富有柿、ミカンが並び、石窯で焼き立てのオリジナル「恋学文ピザ」や、はたごんぼをパンに練り込んだ「はたごんぼコロッケバーガー」なども販売。「うまい」と好評を博していた。
写真(上、中)は「収穫祭~はたごんぼの歌」を初披露するChojiさん。写真(下)ははたごんぼの歌についてトークするChojiさんと素和さん。

更新日:2016年12月4日 日曜日 00:11

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