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岡潔博士の素顔・講演へ♪橋本出身の稲垣弁護士

世界的超1級の数学者・岡潔(おか・きよし)博士(1901~78年)を顕彰し算数・数学教育を進める和歌山県橋本市岡潔数学WAVE=瀬岡佳史(せおか・よしふみ)会長=は、12月11日(日)、「名誉市民『岡潔』顕彰講演会」を橋本市教育文化会館2階大ホールで開く。講師は岡博士から大きく影響を受けた橋本市出身の元大阪高裁判事の稲垣喬(いながき・たかし)弁護士で、同数学WAVEの奥村浩章(おくむら・ひろあき)副会長は「素晴らしいお話が聴けます。ぜひお越しください」と呼びかけている。聴講無料だが整理券が必要。
岡博士は大阪生まれだが、幼少期や中学時代は、祖父の郷里・紀見村(現・橋本市柱本)で過ごした。京都帝国大学で学び「多変数函数論」などを発表。世界の天才・数学者でも、1問解くのに100年かかる、と言われた世界3大難問を唯1人で解いた超天才。文化勲章受章者で橋本市名誉市民。著書に「春宵十話」「日本のこころ」「風蘭」「紫の火花」「春風秋雨」「月影」「一葉舟」など世界に冠たる文学・哲学書がある。
稲垣弁護士は昭和6年(1931)旧・橋本町(現・橋本市)生まれ。大阪大学法学部を卒業。東北大学大学院法学研究科修了。大阪高裁判事などを経て現在弁護士、京都大学法学博士。主な著書に「医事訴訟と医師の責任」「医師責任訴訟の構造」「医事訴訟入門」(各・有斐閣)がある。
講演会は午後1時30分開場、同2時開演。第1部「講演」(同2時10分~同3時30分)で稲垣弁護士が登壇。演題は「岡潔先生の素顔」で、同数学WAVEでは講演概要について、「稲垣弁護士は多感な青春の一時期、岡先生の自宅を何度も訪れ、そこで、先生からいろいろなお話を聞き、ともに遊びに興じるなどしたことを振り返りながら、先生の子供のような精神に魅了され、その後の人生への刺激を与えられた思い出に、心からの出逢いの悦びを込めて、先生の人間性の滲む日常像についてお話してくれます」と紹介している。
第Ⅱ部「鼎談(ていだん)」(同3時35分~同4時)では「岡潔の思い出」と題し、稲垣弁護士と岡博士の長男・岡煕哉(おか・ひろや)さん、次女・松原さおりさんが、岡博士について話し合うことになっている。
子供たちを育む伝記絵本「岡潔博士ってだぁーれ」(絵・文)の執筆者で、橋本在住の童話作家・佐藤律子(さとう・りつこ)さんは「今回は岡博士をよく存じ上げ、敬愛されている稲垣先生のお話です。岡博士は世界的な数学者、哲学者、俳人であり、この機会に稲垣先生のお話を聞かれれば、きっと皆さんの力になると思います」と、聴講を推奨している。
整理券は橋本市中央公民館や同市内各地区公民館で配布。問い合わせは橋本市岡潔数学WAVE事務局(橋本市中央公民館内=電話0736・32・0034)へ。
写真(上)は岡博士の少年時代の姿=伝記絵本「岡潔博士ってだぁーれ」より。写真(中)は講師の稲垣喬弁護士。写真(下)は岡煕哉さんと松原さおりさん。


更新日:2016年11月23日 水曜日 00:01

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