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火祭りや御所車…「映像祭」にぎわう♪8作品紹介
紀ノ川映像クラブ主催の「第49回・映像祭」が11月6日、和歌山県橋本市の橋本地区公民館で開かれ、紀ノ川映像クラブ員7人が、スクリーンに映像作品を発表し、観覧した約100人の市民を楽しませた。
同クラブ副会長の大高修一さんが司会を務め、県アマチュア映像連盟・元会長の松山健(まつやま・けん)さんの平成27年度NHK杯映像コンクール金賞作品「神様の乗り物 神輿渡御形態考(みこしとぎょけいたいかんがう)」など計8作品を披露した。
例えば、夕刻のNHK投稿ビデオで、橋本・伊都地方の話題を紹介して名高い北森久雄(きたもり・ひさお)さんは「古刹(こさつ)の火祭り~橋本市・小峯寺(おみねじ)」を発表。役小角(えんのおづぬ)ゆかりの同寺の柴灯大護摩祈祷(さいとうおおごまきとう)で、善男善女が炎にお札を投げ、素足で火渡りして祈る光景が、観覧者の気持ちを引きつける。
北森さんと同様、NHK投稿ビデオでも活動中の北山勝信(きたやま・かつのぶ)さんもは小説「紀ノ川」の著者・有吉佐和子さんの長女・玉青(たまお)さんが登場した「慈尊院 御所車とこどものお練り」と、高野山開創1200年記念大法会の初日に営まれた「高野山中門落慶法要」の2作品を発表。いずれも大勢の人波の中、滅多に見られない歴史的風景を心に刻んだ。
このほか「花火とレーザー光線と音楽のシンフォニー」=大高修一(おおたか・しゅういち)さん、「福岡県柳川市と和歌山県九度山町の雛祭り」=谷本正明(たにもと・まさあき)さん、「真田まつり」=山戸正信(やまと・まさのぶ)さん、「開創1200年特急こうや三姿」=田中常庫(たなか・つねくら)さんの作品を披露。
最後に松山さんの「神様の乗り物 神輿渡御形態考」を放映し、丹生都比売(にうつひめ)神社や丹生官省符(にうかんじょうぶ)神社、県外の御神輿祭りを比較し、御神輿を静かに担ぐ祭り、御神輿を激しく揺さぶる祭りなど紹介。祭りの情緒、心の違いを示して見せた。
紀ノ川映像クラブ会長の北森さんは「私自身の作品を考えても、いろいろと反省点が多く、クラブ員一同、よりよい作品づくりに励みます。この映像祭の後、『私も撮影したい』と入会希望者があり、仲間が増えたと喜んでいます」と話した。
写真(上)は小峯寺の柴灯大護摩祈祷=北森さんの作品より。写真(中)は御所車の有吉玉青さん=北山さんの作品より。写真(下)は丹生都比売神社の花盛祭=松山さんの作品より。