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ダンス楽しく御抹茶おいしく♪ひかり苑・敬老秋祭り
「敬老の日」の9月19日、和歌山県橋本市隅田町の特別養護老人ホーム「ひかり苑」=堀畑光久(ほりはた・みつひさ)理事長=で、ダンスやお笑いなどを披露する「ひかり苑・秋祭り~2016」が開かれ、大勢の施設利用者やその家族らが、楽しい秋のひとときを満喫した。
この日、同苑の入所者約90人、デイサービス約25人と、その家族らが同苑2階大ホールなどに参集。入所者らは真っ赤なハッピ姿で車椅子に乗るなどして、家族らとともに観覧した。
舞台では、ダンスチーム「マナ」の女性や子供たち約20人が、あでやかな衣装に身を包んで登場。女性たちは躍動感あふれるダンスを披露。子どもたちは可愛く踊った後、車椅子に近寄り、「元気でね」とにっこり笑いながら握手を求めると、お年寄らは大喜び。
同苑の坂本健(さかもと・けん)、長谷川(はせがわ)ひろみ両主任らが、落語家みたいな着物姿で、テレビでお馴染みの「大喜利(おおぎり)」を演出し、職員7人がアレンジ演劇「金浦桃太郎伝説」などを演じると、プロ顔負けの演技に大拍手が起きていた。
一方、苑内では、たこ焼きやジュースなどの模擬店も出店。介護士や家族らが、高齢者の注文を聴いて、欲しい食べ物を口に運ぶと、高齢者らは頭を下げたり、小声で「ありがとう」と礼を言ったり。
御抹茶コーナーでは、担当医の南義彦(みなみ・よしひこ)医師の妻で裏千家師範の由加里(ゆかり)さんとその弟子たちが、着物姿で静々とお点前。高齢者らは目を細め、心で御抹茶を味わっている様子。
由加里さんは奈良・東大寺の上野道善(うえの・どうぜん)長老の色紙「亀は萬年 我は天年」を掲げ、「天から授けられた命を楽しく…」と話しかけていた。
同苑は今年創立20周年。隣の姉妹施設・天佳苑を合わせると、県内最大級の施設で、天佳苑でも9月22日に同様のイベントを開く。堀畑理事長は「ご高齢の方々には、なによりも健康長寿で、楽しい日々を過ごしていただきたい」と誓っていた。
写真(上)はひかり苑の敬老会・秋祭りでダンスを披露するマナの皆さん。写真(中)は高齢者に大喜利を演じるひかり苑の職員たち。写真(下)はお年寄の心を癒す御抹茶コーナー。