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介護職員の処遇を改善~施設理事長、永年表彰で言明
和歌山県橋本市隅田町中島の県内最大級の特別養護老人ホーム「ひかり苑・天佳(てんか)苑」=堀畑光久(ほりはた・みつひさ)理事長=は、勤続10年と同5年の介護職員ら計18人を永年勤続表彰した。堀畑理事長は「高齢者への介護努力」に感謝するとともに、「国の介護職員・処遇改善交付金を有効に生かすなど、介護職員の経済生活面にも力を注ぎたい」と言明した。
堀畑理事長は平成7年12月、社会福祉法人・光誠会の設立認可を受け、同9年9月に「ひかり苑」、同17年11月に「天佳苑」を開設。同16年5月には同市城山台にデイサービスセンター「ぽっかぽか」を開設した。
同施設の入所者は180人で、他にデイサービス35人、ショートステイ18人が利用。施設では介護士や看護師、事務職員など計約130人が、昼夜を問わず交代で働いている。
同施設では、高齢者介護はもちろん、施設運営面からも、介護職員の永年勤続が大切であると考え、毎年、永年勤続表彰を続けてきた。
今回は10年勤続の主任・介護職員の坂本健(さかもと・けん)さん(41)ら8人、5年勤続の10人を表彰、記念品を贈呈。受賞者を代表して、ケアマネージャーの向井公崇(むかい・きみひろ)さんが、「現状に甘んじることなく、ご高齢の方々のお世話に、しっかり精進したい」と挨拶した。
これに対し、堀畑理事長は「これまでは、高齢者の方々の健康長寿、日々の幸福に全力で取り組んできましたが、これからは、それと同時に、介護職員の処遇改善に全力を尽くします」と誓い、「天佳苑」の堀畑佳久(ほりはた・よしひさ)施設長も「橋本地方の社会福祉が、どこよりも素晴らしいと思われるように、皆さんのスキルを上げてほしい」と激励した。
この後、〝同期の桜〟の介護士仲間は、昼食・懇親会に参加。介護の仕事の難しさや、その解決方法などを話し合い、お互いの結束力を確かめ合っていた。
写真(上)は高齢者に食事介助するベテラン介護士。写真(中)は堀畑理事長と永年勤続表彰を受けた介護職員ら。写真(下)は介護職員の処遇改善を約束する堀畑理事長。