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「くどやま芸術祭」開幕♪町全体が美術館・傑作ずらり

NHK大河ドラマ「真田丸」で注目される、戦国武将・真田幸村(信繁)ゆかりの和歌山県九度山町で9月3日、町を丸ごと「美術館」に見立てた、初めての「ぐどやま芸術祭」が開幕し、現代アート作品が出展された。同時に故・平山郁夫画伯夫人・美知子さん(90)の版画特別展が、町内にある亡父の家「松山常次郎記念館」で
始まった。大河ドラマ「真田丸」にタイミングを合わせた企画で、岡本章(おかもと・あきら)町長は「ロマン溢れる〝真田の里〟と現代アートを楽しんでください」とアピールしている。10月2日(日)まで。観覧無料。
「くどやま芸術祭」の会場は、主に「真田のみち」(九度山商店街=南海高野線・九度山駅前~紀の川・九度山橋)周辺にある商店や民家約50か所で、招待作家22人を含む計45人の作品を出展した。
例えば招待作家の大山冨美子(おおやま・ふみこ)さんの立体は、それぞれ確かに命のやどる人形美が表れ、思わず人々が立ち止まる。
谷口和正(たにぐち・かずまさ)さんの立体は、鉄の彫刻である「宇宙から来た種」で、実に個性的な光を放ち、時空の奥深さを体感させる。
平山美知子さんの版画特別展は、平山画伯と共にシルクロードを旅した際の、インスピレーションを基にした作品「アラブの少女」「少年と驢馬(ろば)」「砂漠の少年」太陽と石窟(せっくつ)」を含む多色刷りの木版画6点を掲示。
平山画伯が晩年、九度山で描き、同町に寄贈した女人高野別格本山・慈尊院の多宝塔など「九度山八景」も飾られている。
同館(九度山町九度山1452)は「真田のみち」沿い。開催時間は午前10時~午後4時30分(最終入館は午後4時)定休日は毎週月曜日(月曜日が祝日の場合は翌日休館)。同展開催中は観覧無料。
「くどやま芸術祭」の総合プロデューサーで、同町に真田幸村の絵を寄贈した日本画家・大西高志(おおにし・たかし)さんは、岡本町長との話し合いで「まちなかを美術館にと考え、九度山の良さを体感してもらおう」と企画・実現した。
岡本町長は「大西さんは、歴史・文化のある九度山のまち起こしのために、作家の皆さんに声をかけてくれたし、平山美知子さんの木版画は未発表の作品ばかりですが、お願いして、快諾していただきました」と喜んでいた。
写真(上)は大山冨美子さんの粘土づくりの人形作品。写真(中)は谷口和正さんの鉄の彫刻「宇宙から来た種」作品。写真(下)は平山美知子さんの木版画作品に見入る人たち。


更新日:2016年9月3日 土曜日 21:09

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