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情緒漂う「地蔵盆・灯ともし」♪東家・愛宕山賑わう
日本の情緒が漂う和歌山県橋本市東家3丁目の真言律宗・妙楽寺=岩西彰真(いわにし・しょうしん)住職=所領の愛宕大権現(あたごだいごんげん)愛宕山で、8月24日夜、地元有志80人でつくる「あたご会」=笹山積穂(ささやま・みずほ)会長=主催の「地蔵盆・灯ともし」の行事が行われた。
愛宕山はJR和歌山線北側の小高い丘陵地にあり、本殿には本尊・将軍地蔵が祭られている。
この日、岩西住職と地元の善男善女が、般若心経1000巻を読経し、市民の家内安全などを祈願。
日没後は80段の長い石段の両側とその周辺で、約150基の〝置き灯籠〟のろうそくに火がともされ、各灯籠に書かれた「国家安泰」「家内安全」などの、祈念文が浮かび上がった。
境内中央の櫓(やぐら)のまわりには、踊り子の輪ができ、ゆかた姿の女性や子供たちが、郷土伝統の「やっちょんまかせ」や「かわさき踊り」などの曲に合わせて、空に指をかざし、艶やかに踊った。
この「地蔵盆・灯ともし」の行事は終戦後、途絶えていたが、7年前に「あたご会」が復活させた。笹山会長は「毎年、大いに盛り上がり、うれしい限りです」と言えば、岩西住職は「皆様のお陰です。素晴らしい地蔵盆ができました」とにこやかに話していた。
写真(上)は愛宕大権現の盆踊りを眺めるゆかた姿の女性たち。写真(中)は愛宕山の石段に飾られた綺麗な置き灯籠。写真(下)は情緒たっぷりの愛宕大権現の地蔵盆。
更新日:2016年8月24日 水曜日 22:05