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高齢者に幸あれ♪「街ッち箱」開設10周年・音楽祭

高齢者の交流拠点、和歌山県橋本市城山台2丁目の私設公民館「街ッち箱(まっちばこ)」の「開設10周年記念・音楽祭」が、10月10日、10数組の音楽サークルと、聴衆約60人が集まって開かれ、いろんな楽器演奏で唱歌や昭和歌謡などの、懐かしい歌の数々を楽しんだ。高齢者の健康長寿を願い、私財3000万円を投じて「街ッち箱」を創設した池田俊男(いけだ・としお)さん(67)・かく子さん(70)夫妻は「こんなに皆さんに喜んでいただいて感無量です」とほほ笑んでいた。

この日、参加者にカレーライスや果物、コーヒーなどが振る舞われ、秋日和の中、音楽祭を開幕。聴衆約30人は室内で、残る30人は表のテント内から、窓越しに音楽を鑑賞した。

例えば、合唱・コーラス「手まり&ひびき」が、橋本の自然と人々の営みを歌詞にした「わが故郷の四季」を歌うと、レンゲ畑やだんじり、魚とりの情景がありありと浮かんで来る。「森のかっこう」がバイオリン、ギター、アコーディオンなどで「浜辺の歌」を演奏すると、聴衆も自ずと歌を口ずさむ。

ソプラノ歌手・尾上利香(おのうえ・りか)さんら2人が、フォークソング「この広い野原いっぱい」をトーンチャイムを奏でながら歌うと、みんなの心は昭和40年代の若い頃にタイムスリップ。本邦初公開として、池田さんのアコーディオン&尾上さんらのトーンチャイムで、「ふるさと」を演奏すると、そのぶっつけ本番のコラボの素敵さに耳を傾けた。

終盤には〝飛び入り演奏〟で、池田さんのギターと女性3人のマンドリン演奏により、「寒い朝」の曲が流れると、まさに吉永小百合さん・浜田光男さんの映画「愛と死をみつめて」の1シーンが目に浮かんでくる。室内の客席からも、表の窓越しの席からも、「懐かしい」と、大きな拍手が起きていた。

尾上さんは「私も最近、ここでトーンチャイム指導や、その発表会をさせてもらっています。10年も前に、いち早く高齢者の幸せを考えて、素敵な街ッち箱を創設され、お陰で皆様、こんなにいい時間を過ごせています。ほんとうにありがとうございます」と讃えた。

池田さん夫妻は「きょうは大勢の方々に来ていただいて、私たち、最高の喜びです。これからも、皆さんとともに頑張りますので、よろしくお願いします」と、笑顔で話していた。

なお、10月11日(土)は、餅米30キログラムを用意して、午前10時頃から「餅つき大会」を行い、来場者に、つきたての餅を振る舞うことにしている。
写真(上)は「浜辺の歌」などを演奏する「森のかっこう」=アコーディオン演奏するのは池田俊男さん、最後列左は演奏を見守る妻・かく子さん。写真(中)はトーンチャイムを披露する尾上さん=右=ら。写真(下)は「寒い朝」などをギターやマンドリンで演奏する女性たち。


更新日:2014年10月11日 土曜日 00:00

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