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プルタブ回収で車椅子寄贈♪産直市場に支援学校生

和歌山県橋本市向島の県立きのかわ支援学校=三反田多香子(さんたんだ・たかこ)校長、生徒数167人=は、7月20日、5年間がかりでプルタブを回収・交換した車椅子を地元のファーマーズマーケット「よってって」高野口店=宮本謙太郎(みやもと・けんたろう)店長=に寄贈した。
プルタブは缶ビールや缶ジュースなどの飲み口部分から、指をひっかけて開けた金属蓋(ふた)のこと。同校中学部が平成23年(2011)から「地域貢献」をテーマにプルタブ集めを始め、やがて小学部や高等部を含む全校生が参加した。
とくに中学部は「プルタブ回収箱」を作り、市内の産直市場やスーパ、地区公民館など約10か所に設置。毎週金曜日に回収して、リサイクル所に送付。今回、車椅子1台と交換できるプルタブ約160万個(700キログラム)回収の目標を達成した。
この日、同校体育館で1学期の終業式の後、「車椅子の寄贈式」が開かれ、中学部生徒会は「目標達成!!」と大書した横幕を示して、宮本店長に車椅子を贈った。
宮本店長は「お客さまに喜んでもらえます。これから末永く大切に使わせていただきます」と感謝。中学部生徒会の岸野文音(きしの・あやね)副会長は「先ず車椅子の重さに驚きました。みんなの努力が役立ってうれしいです」と話した。
同校の「地域貢献」は、プルタブ回収だけでなく、JR和歌山線・高野口駅前や公園、紀の川堤防などの清掃活動も実践。地元の人たちと交流している。
三反田校長は「生徒たちは、やさしい地元の方々への感謝の気持と、地域に役立つ喜びを感じています。継続は力なり。この地道な経験は社会に出たとき、大きな力になりますので、これからも地域貢献を続けていきます」と力強く語った。
写真(上)は宮本店長の元へ車椅子を押していく生徒会の岸野副会長。写真(中)は「目標達成!!」の横幕を示す中学部生徒会役員。写真(下)は宮本店長とともに車椅子寄贈の記念撮影に収まる中学部生徒会役員。


更新日:2016年7月21日 木曜日 00:00

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