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ミサンガや犬の家…展示即売・好評…支援学校生
和歌山県立きのかわ支援学校・高等部(橋本市高野口町)の生徒たちによる「選択作業作品・展示即売会」が、橋本市IT地域交流センター「裁ち寄り処(たちよりどころ)」(同町名倉288)で開かれている。生徒たちが丹精込めて作った作品は、次々と売れる好評ぶりで、同校進路担当の前田貴史(たかし)教諭は「とてもうれしい、ありがたいです」と感激している。2月12日まで。入場無料。
同校は肢体不自由と知的障害の2課程を併設した特別支援学校。高等部は1、2、3年生の計75人が、社会への出発・準備として、基礎学力と実技を身につけ、豊かな人生の力を養成。とくに選択作業は、木工班、窯業(ようぎょう)班、家庭班、農園芸班、パソコン班など計7班で、それぞれ制作作業を行っている。
会場には、例えば犬の家(1500円)、ミサンガ(100~500円)、さおり筆箱(800円)、一輪挿し花瓶(150円)、マグネット2個(100円)など、生徒たちの力作を展示。ある夫婦は、犬の家を見て「木の素材を生かし、見事な出来栄え。これが1500円とは、材料代にもならないのでは」と、目を見張っていた。
裁ち寄り処では「たくさん展示しましたが、作品の売れ行きが好調で、今では展示品も減少。学校に作品補充をお願いするつもり」とうれしい悲鳴を上げている。
同校の話では、これまで校内の文化祭で、選択作業作品の展示即売会を開いてきたが、今回、高野口商工会や裁ち寄り処の協力により、初めて校外で作品を出展した。前田教諭は「生徒たちの作品が、校外でも好評を博し、生徒たちとともに喜んでいます」と謝辞を述べていた。
裁ち寄り処はJR和歌山線「高野口駅」の駅前通り南約250メートル。国道24号線・名倉交差点の北約200メートル。
問い合わせは「裁ち寄り処」(営業は午前9時~午後5時、月曜定休)=電話0736・44・1401。
写真(上)はきのかわ支援学校・高等部の生徒たちが作った色とりどりの美しいミサンガ作品。写真(中)は会場はほのぼのとした雰囲気でいっぱい。写真(下)は見事な出来栄えの「犬の家」。