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「高野の花たち」(88)蓮池を飾るヤマアジサイ

夏を象徴する花として、多くの人々に親しまれているアジサイ。
アジサイには、花が茎または枝に群がっている状態を「花序」といいますが、その花序のまわりの装飾花を、額縁に見たてた「ガクアジサイ(額紫陽花)」、花序全体がつぼみの時に球状といって、球のような形になっている「タマアジサイ(球紫陽花)」、そして今回紹介する「ヤマアジサイ(山紫陽花)があります。
ヤマアジサイはユキノシタ科の落葉低木で、本州の福島以西の山地に自生しているとされています。茎は高さ約1・5メートル。梅雨どき、枝先に小花が群がってつき、花序のまわりには直径2~3センチの白色、淡青紫色、淡紅色の装飾花をつけます。
半日陰の湿り気のある林や沢沿いに生育することから別名サワアジサイ(沢紫陽花)と呼ばれています。花言葉は「乙女の愛」「切実な愛」。
高野山では、壇上伽藍の南にある蓮池(はすいけ)の小道にそってヤマアジサイがたくさん植樹されており、花が咲くと鎌倉時代の入母屋造として知られ、運慶作の不動明王を本尊とする国宝不動堂とがよく溶け合って、美しいロケーションを醸し出しています。(H記)


更新日:2016年7月11日 月曜日 21:46

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