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育もう「発明の心」♪児童22人挑む~橋本ク開講式

和歌山県発明協会と連携して、創造性豊かな人間形成を図る「橋本市少年少女発明クラブ」の開講式が、6月25日、橋本市市脇の橋本商工会館5階ホールで開かれた。同市内の小学校の児童22人が出席し、第1回目講座を受けて、「発明」「ものづくり」の第一歩を踏み出した。
和歌山県発明協会は「日本のエジソン」と讃えられる和歌山市の島精機製作所の島正博(しま・まさひろ)社長が会長をつとめ、同協会と連携する橋本少年少女発明クラブは、平成24年に発足して今回が5年目の開講式となる。
この日、公募で集まった小学校高学年(4、5、6年生)の男子15人、女子7人が出席。同発明クラブ会長の畑野富雄(はたの・とみお)橋本商工会議所会頭が、市内にはへら竿作りやパイル織物、紀州高野組子細工などの専門家がいることを前提に「ものづくりや郷土を愛する心を育んでください」と挨拶。
橋本市教委の小林俊治(こばやし・しゅんじ)教育長は市長メッセージ代読などで「発明やものづくりは、科学技術の創造立国として大切」と強調。貢献・指導者に謝辞を述べ、子供たちの頑張りを期待した。
和歌山県企業政策局産業技術政策課の大川伸也(おおかわ・しんや)副課長は、子供たちにクイズ形式で「県内に発明クラブは9つあり、その数は全国47都道府県で4番目です」と活発ぶりを紹介して子供たちを激励。同発明クラブや県、市、市教委関係者約10人と児童、保護者らが記念撮影して、式を締めくくった。
第1回講座の講師は、ワクワクおもしろ科学教室の副会長・清田信(きよた・まこと)さん。清田さんは、白板に「不思議 観察 工夫」と大書した〝演題〟を掲示。
「先ず、みんなの頭をやわらかくしよう」と語りかけ、「雨が降ると、サトイモの葉に水玉ができ、転げ落ちる。さて、サトイモの葉はツルツルか、そうでないのか」と問いかける。子供たちは思わず首をかしげると、清田さんは「顕微鏡で見ると、細かな粒粒があります。観察することが大切で、不思議に思うこと、それは〝科学の目〟なんです」と説明。
また、穴のあいた紙を手でかざし、「この紙にあけた直径10センチの丸穴を、この直径15センチの円盤が、通り抜けられるか」と質問。やすやすとくぐらせて見せ、「さて、何センチまでとおるのでしょうかね」と、微笑みながら疑問符を送る。
次に、3羽の折鶴(おりづる)を見せ、そのうちの1羽はシッポが1つ、もう1羽は2つ、あと1羽にはシッポがない。「さて、それぞれの折鶴の折り紙は、同じ形でしょうか」と質問。何か言いたげな子供たちに、清田さんは「シッポ1つの折鶴は正方形の折り紙、シッポ2つは5角形の折り紙、シッポ無しは三角形です」と解答。子供たちは、間違いなく「不思議 観察 工夫」の大切さを感じ始めた様子だった。
◇今後の講座計画(基本・毎月1回・第4土曜日、午前9時30分~正午)
▽7月30日=「おもしろ竹細工から竹の性質を学ぶ」講師=川崎幹夫(かわさき・みきお)・紀州製竿組合長。▽8月27日=「教材コンテスト①クラブ員の作品展」講師=清田信(きよた・まこと)副会長。
▽9月24日=「土の性質を学ぶ」講師=北窯(きたがま)・北森義人(きたもり・よしと)代表。▽10月29日=「はたごんぼの秘密」講師=岡本進(おかもと・すすむ)・くにぎ広場農産物直売所交流施設組合長。
▽11月26日=「レタースケールの製作」講師=小南鉄雄(こみなみ・てつお)ワクワクおもしろ科学教室幹事。▽「LEDグッズの製作」講師=中谷郁夫(なかたに・いくお)・紀北工業高校電機科教諭。
▽1月28日=未定。▽2月25日=「多彩な再織技術を体験」講師=今城敏仁(いまき・としひと)・今城燃料店社長。▽3月18日=「教材コンテストの開催②閉校式」講師=清田信・副会長。
橋本商工会議所では「第2回目講座からの参加も受け付けています(定員30人)」と言っている。問い合わせは同会議所(担当=豊澤さん、辻本さん=電話0736・32・0004)。
◇関連「お知らせ」=商標・特許等の無料相談会=7月5日(火)午後1時30分~同4時30分、橋本商工会議所で。「商標」「特許」「実案」「意匠」についてお手伝い。予約制で「まずはお電話を」と言っている。
一般社団法人・和歌山県発明協会(電話=073・499・4105=相談窓口専用)、橋本商工会議所(電話=0736・32・0004)。
写真(上)は橋本市少年少女発明クラブ開講式で挨拶する畑野会長。写真(中)は挨拶する小林教育長。写真(下)は子供たちに「不思議」「観察」「工夫」の大切さを教える清田・副会長。


更新日:2016年6月26日 日曜日 00:00

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