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農業人「即戦力」に期待♪農業大・社会人実習始まる

和歌山県かつらぎ町の県農業大学校=大江吉人(おおえ・よしと)校長=の社会人課程・実習が5月23日スタートし、県内で「営農・就農」を目指す7人がトマトの収穫・出荷研修に挑んだ。大江校長は「農業の後継者難の中、皆さんは即戦力であり、やりたい農業に邁進してほしい」と期待している。
この日、野菜=5人(うち女性1人)、果樹と花き各1人の26歳~58歳の計7人が参集。例えば野菜コースは、トマト栽培のハウスに入り、教員から成熟度、傷や病気り有無などの見分け方を教わりながら、ハサミで収穫。これを作業場に移し、表面を丁寧に拭いて、段ボール箱に収めた。
野菜コースはトマトのほかキャベツや白菜、玉ネギなど、果樹コースは柿や桃、ブドウなど、花きコースはカーネーションやバラ、ヒマワリなど、それぞれ10種類以上を栽培。
7人は今後9か月間にわたり、その植え付けや世話、収穫など、生産から販売までの実践&理論研修を受け、修了後は県内で新規営農するか、農業法人(グループ)へ就農することになる。
野菜コースを選択した大阪・キタの元飲食店経営・梶谷宏行(かじたに・ひろゆき)さん(58)は、大阪府立園芸高校の卒業生。「大阪で飲食関係の仕事ばかりしてきましたが、やはり体力があるうえちに、どうしても好きな農業がしたくなって里帰り、約1500平方メートルの畑で、野菜づくりに取り組んでいます」と説明。
「昔学んだの農業知識を再確認しながら、減農薬で安全安心の新鮮野菜を栽培して、皆様方に喜んでいただきたい」と張り切っていた。
同社会人課程は、平成18年(2006)度より職業訓練「農業科」として開始。これまで約100人に修了証書を授与。大半は「営農就農の道」を選択。少子高齢化、後継者難、耕作放棄地が心配される中、大切な役割を果たしている。
写真(上)は農業大教員の指導でトマト収穫を学ぶ女性。写真(中)は綺麗に拭かれる真っ赤なトマト。写真(下)は農業大教員からトマトの出荷準備を学ぶ野菜コースの人たち。


更新日:2016年5月24日 火曜日 00:00

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