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神使「雉鳩の子」巣立つ♪隅田八幡神社の拝殿灯籠

鳩(はと)が神様の使いとされる和歌山県隅田町垂井の隅田八幡神社=寺本嘉幸(よしゆき)宮司拝殿天井の六角釣灯籠(ろっかくつりどうろう)で、雉鳩(きじばと)が産卵・孵化(ふか)・成長し、5月9日、雉鳩の子ども2羽が巣立って行った。同神社の寺本佳文(よしふみ)禰宜(ねぎ)は「当神社の樹木で、毎年キジバトが産卵・孵化しますが、六角釣灯籠では初めて。私たちや参拝の方々と、仲良くできている証拠です」と喜んでいる。
寺本さんが去る4月21日、拝殿天井に吊るした六角釣灯籠の蛍光灯を取り換えようとしたところ、木の枝を集めて作った灯籠上の巣の中に、キジバトの卵2個が孵化し、体長約10センチのヒナが綺麗な産毛に包まれていた。
それより数日前、寺本禰宜が拝殿で雉鳩のツガイの鳴き声を聞いた時は、てっきり拝殿の屋根にいるのだと思ったが、実は六角釣灯籠の上で産卵。驚いたという。
同神社は国宝・人物画像鏡が伝わることで名高く、その拝殿には、白布で引っ張って鳴らす、とても珍しい5個の鈴があり、参拝者も多い。
寺本禰宜は、雉鳩の「フン害」被害があったら、参拝者に申し訳ないと思い、しばらく床面を点検していたが、雉鳩のツガイはエサを嘴(くちばし)にくわえて、頻繁に出入りするものの、フンを落とす形跡はない。
寺本禰宜は「雉鳩は当神社の神使(しんし)であり、参拝の方々にも迷惑をかけない」と判断。そのままそっと見守ることにした。
雉鳩のヒナは、綿のような産毛に包まれていたが、最近は親鳩と同じほどに成長。所狭ましと動き回り、外界の様子へ興味津々。5月9日夕、灯籠上を覗いたところ、2羽とも姿は見えず、この日、颯爽と巣立ったらしい。
神社の神使は、その縁起などによって種々あり、八幡神は鳩、熊野権現は烏(からす)、稲荷神は狐(きつね)など、神社によって異なる。
寺本禰宜は「当神社では普段、神使の雉鳩には、境内で小米(こごめ)などを与えています。拝殿で産卵、巣立つまでに、私たちに慣れてくれて、平穏な感じがして、うれしいです」と目を細めていた。
写真(上)は隅田八幡神社拝殿で産卵・孵化したばかりの雉鳩のヒナ。写真(中)は雉鳩が巣立った隅田八幡神社の拝殿天井の八角釣灯籠。写真(下)は親鳩なみに成長し巣立つ寸前の雉鳩の子どもたち=写真(上、下)は寺本佳文禰宜・撮影。


更新日:2016年5月10日 火曜日 00:00

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