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藤の寺で「華音の宴」♪子安地蔵寺で尾上さん歌う

藤の寺で名高い和歌山県橋本市菖蒲谷の高野山真言宗・子安地蔵寺=島田弘恭(しまだ・こうきょう)住職=で、5月1日、同市在住のソプラノ歌手・尾上利香(おのうえ・りか)さんら3女性のソプラノ、フルート、トーンチャイムによる「華音の宴(かおんのえん)」が開かれた。
同寺は「関西花の寺25か所」の1つで、元・紀州徳川家・安産祈願所。境内には花房が長く垂れる「九尺藤(くしゃしくふじ)」や、色鮮やかな赤長藤(あかながふじ)など8種類約20本の藤の花が咲く。
この日、尾上さんとフルート奏者・中西文子(なかにし・ふみこ)さん、トーンチャイム奏者・橋本(はしもと)ユミさんが、同寺本堂で島田住職の読経に続いて奉納歌唱・演奏し、人々の幸せを祈った。
次に3人は本堂の縁側に登場。藤の花房が風になびく中、唱歌「春の小川」、クラシック・ソリストの「愛の夢」、懐かしのメロディー「花の街」など20数曲を歌唱・演奏。それに呼応するように、周囲の林から、ウグイスの鳴き声も度々届いてきた。
尾上さんが、即興で「グー、チョキ、パー」などと、軽やかに歌いだすと、よちよち歩きの可愛い子が現れて、両手でチョキを出して、ステップを踏み出すなど、楽しい雰囲気でいっぱい。車椅子の高齢者や家族連れなど、集まった大勢の参拝・観光客の心を癒していた。
最後に中西さんは、「フルートは風の力で演奏できなくなりますが、きょうは風があるのに不思議と大丈夫で、楽しく吹かせていただいた」とにっこり。この舞台を何度か経験しているという橋本さんは「いまだに慣れなくて緊張しました」と謙虚な感想。
尾上さんは「花に宿る仏さま、命の恵み、命の巡り、自然、そんなことを実感していただけたら本望。皆さん帰りがけには、和やかなお顔で、声掛けしてくれました」と感謝していた。
写真(上)は子安地蔵寺の本堂縁側で声高らかに歌う尾上利香さん。写真(中)は薫風の中、フルートを奏でる中西文子さん。写真(下)は藤の花房の向こうで「華音の宴」を披露する左から橋本さん、尾上さん、中西さん。


更新日:2016年5月2日 月曜日 00:04

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