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ぎょぎょ!真田の隠し部屋?真田ミュージアム公開
戦国武将・真田幸村(信繁)ゆかりの和歌山県九度山町九度山に完成した「九度山・真田ミュージアム」は、3月12日、報道陣に公開されたが、そこには幸村や父・昌幸、嫡男・大助の紀州九度山・真田三代を紹介するパネル、真田シアター、展示物、隠し部屋など楽しい雰囲気でいっぱい。岡本章(おかもと・あきら)町長は「これで皆さんには、戦国時代にタイムスリップして、じっくり1時間以上、遊んでいただけます」と来館を呼び掛けている。
玄関内には床から天井までの長い旗3本が立ち、真ん中の椅子座った甲冑姿の昌幸、その両脇に身構える幸村、大助の姿が、戦国武将の気迫と仲睦まじさを示す。
書状展示では、例えば昌幸が三男の蔵人・昌親に宛てて、巻紙にしたためた直筆で、「借金がかさんで、どうにも首が回らないので…」と無心した書状などを紹介。このように真田一族は厳しい生活を支えるため「真田紐(さなだひも)」を作って販売したとも言われ、別の場所には実際に真田紐で飾った日本刀や、真田紐を草木染めした染料の梔子(くちなし)などを笊(ざる)に盛って披露している。
また、3Dでは鳥瞰的(鳥が空から見る)ように、大坂の陣の戦闘ぶりを、動くジオラマ状に解説。幸村が敵本陣に切り込み、総大将・徳川家康を追い詰めた大坂夏の陣の大きな屏風も立つ。
「真田の隠し部屋」では、囲炉裏を中に昌幸・幸村父子が対談。近くに家紋の六文銭があり、誰かがそのうちの一つを押して的中すると、例えば、すーっと天井板が開いて忍者姿が現れ、真田の抜け穴と言われる井戸(石積み)を覗くと、その底から横穴に向けて何者かが逃亡する姿が見える。3月13日のグランドオープンを控えて、岡本町長は「九度山・真田三代のことを知ってもらうには、どうすればいいか。私と町職員がともに考えたミュージアム。きっと楽しんでいただけると思います」と話していた。
写真(上)は真田の隠し部屋=囲炉裏ばたで対談する昌幸・幸村父子。写真(中)は真田ミュージアムの完成を喜ぶ岡本町長。写真(下)は九度山・真田三代を紹介する真田シアター。