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笹子鳴く♪紅白のしだれ梅~染色作家・堀内さん方
和歌山県橋本市吉原の旧家、染色作家・堀内(ほりうち)あきとさん方で、今、紅白のしだれ梅が見事に咲いて、訪れる友人知人を魅了している。フォトライター・北森久雄(きたもり・ひさお)さんは「明治建築の日本家屋にお似合いで、写真撮影するのも楽しい」と見入っている。
3月4日の橋本地方は、最低気温1度と冷え込んだが、昼間の最高気温は18度まで上昇。春の陽気に包まれた。
この日、堀内さん方は、屋根の煙出(けむだ)しも鬼瓦も昔のまま。その玄関に向って、右側にしだれ紅梅(約20年生)、左側にしだれ白梅(約40年生)が、神々(こうごう)しくも楚々として開花。
いまだ「ホ~ホケキョ」とは鳴けない、数羽の笹子(ささこ)がやってきて、瓦屋根と梅が枝を行き来し、「チッ、チッ、チッ」と発声練習。梅の花を揺らしている。
すでに離れ座敷では、茶道教室も開かれ、お茶と自然を学ぶには、ぴったりの風情。すこし高台にのぼれば、蝋梅(ろうばい)の遥か彼方に、高野山の稜線が霞む。
堀内さんは「白梅は約20年前に、庭の入口から移植し、紅梅は市販の幼木を、松枯れ跡に植えました」と説明。「紅梅は盛りを過ぎていますが、白梅はこれからです」と、季節の移ろいを話していた。
写真(上)は堀内さん方の玄関前で咲くしだれ紅梅。(中)は煙出しとお似合いの真っ白なしだれ梅。写真(下)は堀内さん方の離れ座敷から見える紅白のしだれ梅
更新日:2016年3月5日 土曜日 00:01