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妙楽寺・本堂再建へ托鉢寒行~岩西住職と善男善女

和歌山県橋本市東家の紀伊西国三十二番札所・嵯峨天皇勅願所・真言律宗「妙楽寺」の岩西彰真(いわにし・しょうしん)住職と、妙楽寺再建再興委員会の男女11人は、1月31日、老朽化で崩落した本堂の再建浄財を求めて、同市東家区内を托鉢行脚(たくはつあんぎゃ)した。
同寺は820年(弘仁11)に弘法大師・空海が創建。戦火被災などで再建を繰り返し、2011年(平成23)秋には、本堂と庫裏の屋根が、老朽化と台風のため崩落・撤去した。
同寺は檀家のいない寺で、再建資金が皆無のため、区民有志による「妙楽寺再建再興委員会」が、本堂再建に向けて托鉢寒行を開始。今回で7回目になる。
この日、岩西住職と会員有志が同寺で御法楽(ごほうらく)を営んだ後、網代笠(あじろがさ)姿の岩西住職は、首に輪袈裟(わげさ)を掛けた母・康子(やすこ)さんや有志とともに、商店や民家約80軒をまわり、軒先で般若心経を唱えて合掌。商店主や家人は丁重に出迎えたうえ、「ご苦労様です」と浄財を手渡すと、岩西住職や有志らは、爪楊枝(つまようじ)入りの可愛い手作り服を添えた「托鉢御礼」の礼文を差し出し、「ありがとうございます」と、深々と頭を下げていた。
同寺の本尊・薬師如来座像と、脇侍(わきじ)の大日如来座像、薬師如来座像の3体(県重要文化財)は現在、橋本市郷土資料館で保存中。紀の川筋で最古の仏像・観音菩薩立像(奈良時代後期~平安時代初期)は橋本市文化財に指定されている。
岩西住職は、高野山真言宗・総本山金剛峯寺の中西啓寶(なかにし・けいほう)座主・管長の随行を務め、昨年の高野山開創1200年記念大法会では、全霊を奉げて働いた若い僧侶。托鉢寒行でも心込めて各家庭の幸せを祈っていた。
同再建再興委員会は、2020年の「妙楽寺創建1200年」の節目に、本堂再建を目指していて、
妙楽寺・本堂跡には「皆様のご喜捨、ご寄進をお願い申し上げます」と掲示、賽銭箱(さいせんばこ)を設けている。
同委員会役員の奥村浩章(おくむら・ひろあき)さんは「皆様のお力添えで、何としても新本堂を再建し、重文の仏像3体を戻して、多くの人々の参拝・観光客を喜ばせてほしい」と訴えていた。
写真(上)は妙楽寺・鐘楼門を出発する岩西住職と同再建再興委員会の托鉢寒行の一行。写真(中)は民家の軒先で般若心経を唱える岩西住職ら一行。写真(下)は妙楽寺・本堂跡に集まった岩西住職と同再建再興委員会の一行。

更新日:2016年1月31日 日曜日 17:09

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