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今宮戎の〝福笹作り〟大忙し~橋本から10万本出荷
「商売繁盛で笹持って来い♪」の掛け声で名高い、大阪市の今宮戎神社のえべっさんで使われる「福笹(ふくざさ)」の集荷・出荷作業が、和歌山県橋本市南馬場の選果場で行われている。この福笹を扱う同市隅田町の大弥(だいや)工芸の奥村浩章(おくむら・ひろあき)社長(71)=は「ご自宅や店舗に福笹を飾り、今年も家族安泰、商売繁盛を…」と、にっこり〝えびす顔〟を見せている。
大弥工芸の作業員約30人は、1月4日~8日、橋本市の国城山麓と同県紀美野町の竹薮で、太い孟宗竹(もうそうだけ)を伐採。その枝葉部分を選果場に集荷。
さらに約20人の作業員が、選定ハサミを使って、長さ約1メートルに切りそろえ、枯れた枝葉や、形の悪い枝葉を除去。100本を1束にし、3束を〝窓付き〟ゴザで巻いて、8、9両日に計約10万本をトラックで搬送、今宮戎神社へ納入する。
今宮戎神社では十日戎(9日=宵戎、10日=本戎、11日=残り戎)に、この福笹を参拝者に無料で配り、参拝者の希望に応じて、巫女さんや福娘たちが、福笹にお札や大判・小判、タイ、福俵などを飾りつけ、「商売繁盛でササ持ってこい」と、威勢よく販売する。
奥村社長は「笹を採った後の孟宗竹は、機械で粉砕し、竹薮の肥料とします。ダニ退治や間伐、施肥などに力を入れてきたので、今年も青々と瑞々しい福笹ができました」と喜んでいた。
写真は今宮戎神社の「福笹」作りに大忙しの作業場風景。
更新日:2016年1月6日 水曜日 00:00